ルドゥーテ「美花選」展@日比谷図書文化館
6月◯日(日)
地下鉄日比谷線の日比谷駅で降りて、日比谷公園内の図書文化館に向かう。
ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ(1759-1840年、ベルギー生れ)は、フランス革命時代にマリー・アントワネット、その後ナポレオンの妃ジョセフィーヌに仕えたボタニカルアートを得意とする宮廷画家。
「花の画家」「薔薇の画家」「花のレンブラント」「バラのラファエロ」などと呼ばれた。
緻密に描かれた花の絵が、同じサイズの額縁に収められ壁にずらりと並んでいるのは壮観である。
それぞれの花のもつ可憐さや妖艶さが強調されて、実物に限りなく近く描かれているものの作り物に見えるのが特徴である。
肉筆画は2点あり、羊皮紙セラムに描かれ、1枚はジョセフィーヌが所有していたものだという。あとは版画集『美花選』に収録された作品。
『美花選』はルドゥーテの水彩画を、版画職人が境界線を引かないスティップル法で版画に再現したもの。スティップル法とは、銅版に無数の細かい点を打って絵の形を作っていく非常に手間のかかる手法だという。
平成27年 4月18日~6月19日
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