狐笛のかなた 上橋菜穂子
隣国のいがみ合いから生じた怨念と呪いの中で、惹かれ合うふたりの若者の純真さが貫かれる。日本の昔を舞台にしたファンタジー小説。
狐笛のかなた 上橋菜穂子(Uehashi Nahoko) 新潮文庫 2006年 |
ある夜、小夜は犬に追いかけられた子狐を懐に入れてかくまった。
子狐は後に小夜の命を狙う宿命を背負った霊狐の野火であった。
子狐を懐に入れたまま小夜は屋敷に迷い込み、小春丸と出会った。
小春丸が生きていることを、敵が知れば命を狙われる。死んだことにして屋敷に幽閉されている身である。そうした偽装はいつか見破られることになる。
小夜と小春丸は子狐の傷に治療を施した。
そして何年かが経ち、美しい娘に育った小夜は、自らに〈聞き耳〉の才があり〈闇の戸〉を繕う力があることを知る。霊狐にとってそうした力を持つ小夜は、排除しなければならない存在である。
小夜たちと霊狐が戦わざるを得ないのは、隣接する春名(はるな)ノ国と湯来(ゆき)ノ国がいがみ合っているからである。
小夜に助けられた過去がある野火は、掟に逆らって小夜を助けてしまう。
こうして、小夜と野火はともに命を狙われるようになったのである。→人気ブログランキング
→ にほんブログ村
精霊の守り人 闇の守り人 夢の守り人 虚空の旅人 神の守り人来訪編 神の守り人帰還編 蒼路の旅人 |
天地の守り人 第1部 ロタ王国編 天地の守り人 第2部 カンバル王国編 天地の守り人 第3部 新ヨゴ皇国編 獣の奏者1 闘蛇編 獣の奏者2 王獣編 獣の奏者3 探求編 獣の奏者 外伝 刹那 |
流れ行く者 守り人短編集 炎路を行く者 守り人作品集 風と行く者 守り人外伝 バルサの食卓 孤笛のかなた 鹿の王 水底の橋 鹿の王 |
« ユトリロとヴァラドン@東郷青児記念館 損保ジャパン日本興亜美術館 | トップページ | 若冲 澤田瞳子 »
「ファンタジー」カテゴリの記事
- 風と行く者 守り人外伝 上橋菜穂子(2022.10.29)
- 暇なんかないわ 大切なことを考えるのに忙しくて ル=グウィン(2020.04.09)
- 水底の橋 鹿の王 上橋菜穂子(2019.09.07)
- 尼子姫十勇士 諸田玲子(2019.06.17)
- 雲上雲下 朝井まかて(2019.05.23)
コメント