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『鹿の王』上橋菜穂子

2014年本屋大賞第1位。日本医師会が主催する第4回日本医療小説大賞を受賞した医療ファンタジー小説。

主人公のヴァンは、飛鹿(ピユイカ)にまたがり〈独角〉の頭として、巨大国家・東乎瑠(ツオル)と戦って敗れ、アカファ岩塩坑で働かされる奴隷となった。
もうひとりの主人公ホッサルはエリート医家の血筋を引き、幼い頃から天賦の才を発揮してきた医師である。

鹿の王 (上) ‐‐生き残った者‐‐

鹿の王 (上)
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上橋 菜穂子
角川書店
2014年9月 ✳︎10

鹿の王 (下) ‐‐還って行く者‐‐

鹿の王 (下)
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上橋 菜穂子
角川書店

ある夜、岩塩坑を謎の犬たちが襲い、そこにいたすべての人々が傷つけられ伝染病に罹った。
生き残ったのはヴァンと女の赤児だけ。ヴァンは赤児をユナと名づけて育てることにした。夥しい人々が死んだにもかかわらず、ヴァンとユナが生き残ったのはなぜか?

ホッサルは、すべての遺体に噛み傷があることから、死の原因は黒狼熱(ミツツアル)と推定した。
黒狼熱は247年前に大流行し、一国を滅ぼした不治の伝染病である。それ以来の発症がないが、黒狼熱が広がれば未曾有の惨事になることは間違いない。それは何としても防がなければならない。
ホッサルはヴァンとユナが生き延びたのは黒狼熱に対する免疫があるからだと考えた。ふたりに接触し、血を採取して抗体素を抽出しようとするのである。
ホッサルは高いレベルの医療知識と技術を身につけている設定である。

アカファ王が東乎瑠の王を招いて行った御前鷹ノ儀の最中に、黒い犬が襲来し、鷹狩の場は修羅場と化した。
長い歴史の中で民族間のせめぎあいがあった。
虐げられ裏切られたと怨念を抱く一味の陰謀が成就すれば、微妙なバランスを保ってきた大国・東乎瑠とアカファ国の関係が崩れてしまう。
ヴァンやホッサルたちは、再び起こるだろう次の襲撃を阻止しようと手を尽くすのである。

→『水底の橋 鹿の王
→『鹿の王
→『バルサの食卓
→『精霊の守り人
→『孤笛のかなた

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