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『虚空の旅人』上橋菜穂子

新ヨゴ皇国の帝の名代として、チャグムは星読み博士のシャガを伴って、サンガル王国の〈新王即位ノ儀〉に参列するために王都に向かった。
本作は女用心棒のバルサは登場せず、チャグムに焦点が当てられた外伝の形をとっている。チャグムは皇太子としての資質を試される場面に何度か遭遇し、それを見事に切り抜ける。
将来、チャグムはきっと名君になるだろう。

虚空の旅人 (新潮文庫)
虚空の旅人
posted with amazlet at 15.08.01
上橋菜穂子(Uehashi Nahoko)
新潮文庫 2008年8月 ★★★★★

多数の島を領土として抱えるサンガル王国の統治のシステムは、王家の娘たちを島守り達に嫁がせ、島守りを監視させる。島守りにふさわしくないとなれば、嫁たちの会議で討議し、離婚となることもある。王家の女たちが国政を左右してきたのだ。

一方、海に漂い家船で暮らすスリナァは、南の大陸のタルシュ帝国の斥候船に出くわし父や弟妹と離れ離れになり、ひとり無人島にたどり着いた。そこで、タルシュ帝国がサンガル王国を攻めようとしていると知らされた。スリナァは、幼い頃、海で潜って遊んだタルサン王子にサンガル王国の危機を伝えようと王都に向かう。

〈新王即位ノ儀〉で、第二皇子のタルサンが〈恐怖の銛〉を新国王になる兄カルナン王子に向けて投げつけ、ケガを負わせる惨事が起こった。タルサンは牢に入れられ帝に死刑を宣告される。
人身御供の少女〈ナユーグル・ライタの目〉になりすました呪者が、タルサンに呪いをかけ、惨事を引き起こさせたのだった。
呪いと見破ったチャグムとシャガは、力を合わせて呪者と対峙し、タルサンの汚名をはらそうとする。
おりしも、タルシュ帝国は島守りを懐柔して味方につけ、サンガル王国に攻め込む謀略が始まっていた。→人気ブログランキングへ

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