仏像図解新書 石井亜矢子 岩崎 隼
仏の種類(尊格)は数え切れないくらいあるという。それほど多い理由は、(大乗)仏教には釈迦に帰依した異教の神々も仏に組み入れるという、度量の広さがあったからだ。イラストは、それぞれの仏像の特徴を見事にとらえていてわかり易い。
仏像図解新書 石井亜矢子 岩崎 隼 小学館新書 2010年 |
日本の仏像は「如来・菩薩・明王・天」の4つのグループに大別することができる。
このグループ分けは、役割分担であり上下関係でもある。
如来には修行を完成した者という意味がある。仏教の称号の中で最高のもの。
釈迦を仏陀と呼ぶが、もともと仏陀という言葉は、釈迦だけでなく悟りを開いた者すべてを指すものだった。広い意味での仏陀の呼名のひとつが如来。ゆえに仏陀と如来は同義語と考えいい。
菩薩は如来になるための修行中の仏様、それゆえに若い。
明王は如来が化身した姿で悪人を従わせるため、恐ろしい顔をしている。
天は地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天という六道にいる仏のこと。
八部衆は、釈迦に帰依した異教の神々、彼らはすべて古代インドの鬼神や邪神の類である。八部衆には阿修羅がいる。
それぞれの仏像の尊格について詳しく解説し、有名な仏像が安置されている寺社を紹介している。→人気ブログランキング
仏像図解新書/石井亜矢子・岩崎隼/小学館101新書/2010年
日本の10大新宗教/島田裕巳/幻冬社新書/2007年
現代アメリカ宗教地図/藤原聖子/平凡社新書/2009年
完全教祖マニュアル/架神恭介・辰巳一世/ちくま新書/2009年
ふしぎなキリスト教/橋爪大三郎・大澤真幸/講談社現代新書/2011年
« 京都・醍醐寺展@新潟万代島美術館 | トップページ | 泣くな道真 ―太宰府の詩― 澤田瞳子 »
「宗教」カテゴリの記事
- アメリカの教会 キリスト教国家の歴史と本質 橋爪大三郎(2023.01.11)
- ホモ・デウス ユヴァル・ノア・ハラリ(2018.09.28)
- オリジン ダン・ブラウン(2018.04.20)
- 日本の10大新宗教 島田裕巳(2017.12.22)
- 現代アメリカ宗教地図 藤原聖子(2015.12.10)
コメント