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2015年10月26日 (月)

仏像図解新書 石井亜矢子 岩崎 隼

仏の種類(尊格)は数え切れないくらいあるという。それほど多い理由は、(大乗)仏教には釈迦に帰依した異教の神々も仏に組み入れるという、度量の広さがあったからだ。イラストは、それぞれの仏像の特徴を見事にとらえていてわかり易い。
Image_20201207124601仏像図解新書
石井亜矢子 岩崎 隼
小学館新書
2010年

日本の仏像は「如来・菩薩・明王・天」の4つのグループに大別することができる。
このグループ分けは、役割分担であり上下関係でもある。

如来には修行を完成した者という意味がある。仏教の称号の中で最高のもの。
釈迦を仏陀と呼ぶが、もともと仏陀という言葉は、釈迦だけでなく悟りを開いた者すべてを指すものだった。広い意味での仏陀の呼名のひとつが如来。ゆえに仏陀と如来は同義語と考えいい。
菩薩は如来になるための修行中の仏様、それゆえに若い。
明王は如来が化身した姿で悪人を従わせるため、恐ろしい顔をしている。
天は地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天という六道にいる仏のこと。
八部衆は、釈迦に帰依した異教の神々、彼らはすべて古代インドの鬼神や邪神の類である。八部衆には阿修羅がいる。

それぞれの仏像の尊格について詳しく解説し、有名な仏像が安置されている寺社を紹介している。→人気ブログランキング

仏像図解新書/石井亜矢子・岩崎隼/小学館101新書/2010年
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