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『神の守り人 帰還編』上橋菜穂子

ロタ王国のイーハン弟王は、チキサとアスラが、かつて愛した〈タルの民〉の美しい女性トリーシアの子どもであることを知る。ロタの密偵カシャル(猟犬)のシハナが、ふたりを弟王に会わせようとする目的はなにか?

バルサは新ヨゴ皇国からロタ王国に向かう商隊の用心棒を、アスラも一緒に連れて行くという条件で引き受けた。
商隊が吹雪で足止めされて3日目に、ものすごい数の狼の群れに襲われた。バルサが短槍で応戦するも、劣勢であった。そのときアスラが「カミサマ、カミサマ」と唱えると、殺戮の神タルハマヤが現れ、白刃のようにきらめきながら狼を切り裂いていった。
アスラは月の光に照らされ点々と転がる狼の死骸を見回し、満ち足りた笑みを浮かべていた。
この時、バルサはアスラに、決して人殺しをさせてはならないと思った。

神の守り人〈下〉帰還編 (新潮文庫)
上橋 菜穂子
新潮文庫  平成21年8月
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ロタ王国は南北格差という問題を抱えていた。
北部の貧しい領主たちは、狼や羊熱病による羊の被害に苦しんでいた。一方、肥沃な土地をもつ南部の大領主たちはタルシュ帝国との交易を望んでいた。隣国を侵略するタルシュ帝国の陰謀を恐れるイーハン弟王は、交易を許可しなかった。
南の大領主たちは不満を抱え、反乱を起こしかねない状況にあった。

シハナははアスラをあやつり、タルハマヤの力を借りて、国を治めるという妄想に取りつかれていた。トリーシアかアスラのどちらが神を呼び出せるのかを知るために、シンタダンでの公開処刑を仕組んだのはシハナであった。
シアナはイーハン弟王子に進言した。南部の領主たちが波乱を起こしてからでは遅い。タルハマヤの力を借りれば反乱を未然に防ぐことができると。

シハナは、ジタン祭儀場で開かれる建国ノ儀に、集まった領主たちの前で、アスラにタルハマヤを呼び出させようと罠を仕掛けた。
それをバルサは阻止しようとする。

→『精霊の守り人
→『闇の守り人
→『夢の守り人
→『虚空の旅人
→『神の守り人
来訪編

→『神の守り人
帰還編

→『蒼路の旅人
→『天地の守り人
第1部 ロタ王国編

→『天地の守り人
第2部 カンバル王国編』
→『天地の守り人
第3部 新ヨゴ皇国編』
→『バルサの食卓
→『孤笛のかなた
→『鹿の王 上下

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