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『天と地の守り人 第2部 カンバル王国編』 上橋菜穂子

バルサとチャグムは、タルシュ帝国の侵略を食い止めようと、ロタ王国とカンバル王国の同盟を実現させるため、ロタからカンバルに向かった。ふたりはタルシュの密偵の襲撃にあいチャグムは顔に刀傷を負ったが、その傷も治りつつあった。

かつて、チャグムはロタ王国の宮殿で、カンバル王の側近でありながらタルシュの内通者となった男の顔を見ている。そのためタルシュの密偵は、チャグムがカンバル王に会う前に、命を奪おうとするだろう。

天と地の守り人〈第2部〉カンバル王国編 (新潮文庫)
上橋 菜穂子
新潮文庫 2009年年6月

国境警備兵にタルシュの手が回っていた。
バルサとチャグムはタルシュの刺客に襲われ、激闘の末バルサは脇腹と腕を負傷した。そこにカシャル(ロタ王国の密偵)を率いるシハナが現れ、ふたりを助け、イーハン弟王からの手紙をチャグムに渡す。
手紙には、カンバル王がロタ王国に援軍を送れば、同盟を結ぶという内容だった。

バルサはカンバル王に会えるよう取り計らってもらおうと、ジグロの甥〈王の槍〉の一員であるカームの館を訪れた。ところが、館に入るとふたりは拘束された。カームこそがチャグムに顔を見られた内通者であった。

カームはカームになりに、国を守る策を考えてきたという。王も、〈王の槍〉たちも思案してきたが、枝国になる道を選んだという。
チャグムはロタ王国やタルシュ帝国で見聞きしたことをカームに話した。枝国にされた国の民は、他国を侵略するための兵として親兄弟を徴兵される。自治権を与えるとは絵空ごとなのだと。

しかし、問題は面子を重んじるカンバル王であった。
すでにタルシュ帝国の要求を受け入れた以上、前言を翻すことは難しいという。チャグムは同盟を諦めて新ヨゴ皇国神に帰ると決めた。

一旦はカンバル王国とロタ王国の同盟を諦めたチャグムだったが、手柄争いをするタルシュ帝国のハザール兄王子とラウル弟王子が、協力し合うはずがないと考えた。ラウル弟王子が2万の兵を兄に融通するはずがないと、チャグムは思った。つまり、ロタ王国の内戦で南の大領主には援軍が行かないと、確信した。

そしてカンバル国の援軍をロタに向かわせようと、チャグムはカンバル王に謁見を願うのだった。

→『精霊の守り人
→『闇の守り人
→『夢の守り人
→『虚空の旅人
→『神の守り人
来訪編

→『神の守り人
帰還編

→『蒼路の旅人
→『天地の守り人
第1部 ロタ王国編

→『天地の守り人
第2部 カンバル王国編

→『天地の守り人
第3部 新ヨゴ皇国編』
→『流れ行く者
守り人短編集』
→『バルサの食卓
→『孤笛のかなた
→『鹿の王 上下

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