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生誕300年記念 若冲展@東京都美術館

東京都美術館で開催されている「生誕300年記念 若冲展」(2016.4.22〜5.24)は、ウィークデイの5月18日(水)に、主催者が「320分待ち」の掲示を出したとニュースで取り上げられていた。
無謀にも、5月22日(日)に出かけた。
9時30分開場なので、9時前に着けばなんとかなるだろうという目論見は甘かった。8時45分に着いたものの、チケットを買う長蛇の列ができていて、最後尾が動物園の入り口まで伸びていた。
きょうは日本中が高気圧に覆われて好天だという。昼過ぎには30℃を超えそうな気配だ。チケットを手にするのに1時間半かかった。

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チケットを手にすると早足に移動し入館の列についた。
列は、上野公園内の同じ所を何回か蛇腹のように折り返し、あるいはぐにゃぐにゃと曲がり、トイレの周りをカーブして、美術館の真裏に当たる荷物搬入搬出口にまで達していた。ここが全行程の折り返し点である。あとは先ほどのトイレを再びカーブして、美術館の敷地に沿って正面の門に至る。

まるでマラソンだった。
係員が「水分補給と体温調整に気をつけてください」とアナウンスをして回り、給水所が何か所か設けられていた。日傘の貸し出しもあった。
けたたましいサイレンを鳴らし、救急車が熱中症でやられたおばさんを運んでいった。
門に入って一安心と思いきや、そこから1時間待ち入館してからも待ち、展示室に入ったのは、12時を10分過ぎていた。

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若冲の魅力を一言で表せば「いまでも斬新さを感じさせる独創性とユーモア」だろう。

展示室内も凄まじく混雑していて、係員は「立ち止まらないでください」、「この会場は混んでいるので、別の階から見てください」と言う。そんなこと言われても炎天下で4時間近く並んだ客には、もはや順路に逆らってまで移動する気力はなく、ただ流れに逆らわぬよう鳴りを潜めているのが精一杯なのだ。
「音声ガイドを聞きながら鑑賞すると停滞しますので、音声ガイドは後で聞いてください」などと、神経を逆撫でするような言葉をひきりなしに口にしていた。

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そんな無体な状況のなか、若冲の鶏たちはそこかしこで鳴き声をあげて閲覧客を歓迎してくれてるようであったし、『象と鯨図屏風』は「よく来たな」と迎えてくれるようであった。『鳥獣花木図屏風』は「パラダイスへようこそ」と言っているようだった。
『釈迦三尊像』は、「苦行を乗り越えてお集まりのみなさん、極楽にいけますよ」と優しく語っていた。

→『若冲』澤田瞳子

 

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