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『天と地の守り人 第3部 新ヨゴ皇国編』上橋菜穂子

「守り人シリーズ」の完結編。各国がおかれた状況は次の通りである。
タルシュ帝国のラウル王子は北(ロタ王国、カンバル王国、新ヨゴ皇国)への侵攻を目論んでいた。
海洋国サンガル王国はすでにタルシュ帝国の枝国になっていた。しかし、タルシュ帝国は、多くの島からなるサンガル王国を掌握できていなかった。
ロタ王国では、タルシュ帝国と結びついた南部の大領主が、いつ反乱を起こす秒読みの状況にあった。
体面を重んじるカンバル王国のラダール国王は、すでにタルシュ帝国の枝国になることを受け入れていた。
一方、新ヨゴ皇国の帝は、タルシュ帝国から突きつけられた枝国か戦争かの要求に、「神の国」が負けるはずがないと、鎖国を選択をした。

天と地の守り人〈第3部〉新ヨゴ皇国編 (新潮文庫)
上橋 菜穂子
新潮文庫 2011年6月
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南からはタルシュの侵略軍、北からは青弓川の氾濫、新ヨゴ皇国は二つの災いに見舞われようとしていた。

チャグムの仲介により、ロタ王国とカンバル王国は同盟を結び、北の大陸をタルシュ帝国の侵略から守るために総力をあげるという宣言を発した。
そして、チャグムはロタとカンバルの兵3万を率いて新ヨゴ皇国に向かうことになったのである。

チャグムひきいるロタとカンバル軍は、タルシュ軍を打ち破り、王都に帰還した。
早速、チャグムは帝に謁見し、天が青弓川を氾濫させて扇ノ上を押し流そうとしていることを報告した。しかし、帝はチャグムを血で穢れた体で謁見するとは何事かとののしり、光扇京の館からは一歩たりとも出ないと宣言した。

一方、バルサはタンダの生死を確かめるためにタラノ平野に向かった。タルシュ軍との戦いで負傷したタンダの腕は壊疽に陥り、瀕死の状態にあった。バルサはタンダに腕の切断を承諾させ、自らが手術を行った。

そしてついに、占い師トロガイの予言どおり、青弓川が氾濫し、帝がおわす光扇京もタルシュ軍も激流に飲まれた。
懸命の捜索にもかかわらず、帝の遺体は発見されなかった。
タルシュ帝国は侵略を諦め大陸から撤退した。新ヨゴ皇国は侵略を免れたが、洪水の被害は甚大なものだった。
そしてチャグムは帝の位についたのだった。

→『精霊の守り人
→『闇の守り人
→『夢の守り人
→『虚空の旅人
→『神の守り人
来訪編

→『神の守り人
帰還編
→『蒼路の旅人
→『天地の守り人
第1部 ロタ王国編

→『天地の守り人
第2部 カンバル王国編

→『天地の守り人
第3部 新ヨゴ皇国編
→『流れ行く者
守り人短編集

→『バルサの食卓

→『孤笛のかなた
→『鹿の王 上下

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