ストーカー アルカジイ&ボリス・ストルガツキー
地球外生命体との接触がテーマ。
生命体がなんの目的で訪れたのか、これから何が起こるのか、手がかりがまったくないまま物語は進んでいく。
ストーカー アルカジイ・ストルガツキー ボリス・ストルガツキー/深見 弾 訳 ハヤカワ文庫 1983年 |
〈来訪ゾーン〉は地球に6箇所あり、そのひとつがソビエトのとある町・ハーモントにある。〈ゾーン〉に潜り込み、持ち出せるものはなんでも手当たり次第に持ち出してくる向こう見ずな連中のことを、ハーモントではストーカーと呼んでいる。
ストーカーはいい稼ぎになることもあるが、死と隣り合わせの危険な仕事であり、そもそも違法だ。
主人公のレッドとともに〈ゾーン〉に入ったキリールは、突然なくなった。両脚が腐った奴もいる。起こらずピンピンしている者もいる。家族が原因不明のひどい目に会うこともある。レッドの娘〈モンキー〉は口をきけなくなった。父親はボケた。
〈ゾーン〉には来訪者が潜んでいるのかいないのか、塵芥や腐敗物がだらけだったり、火山のように熱いところがあったり、不潔で危険極まりないところ。しかし地球には存在しないお宝が眠っている。
レッドは再び〈ゾーン〉に潜り込むが、命からがら脱出した。
不条理はなにも解決されないままだ。→人気ブログランキング
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