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『炎路を行く者』 上橋菜穂子

ヒュウゴはいかにしてタルシュ帝国の密偵になったのか?バルサの女用心棒としての出発点は?
「文庫あとがき」では、著者が最近作品を発表できない理由について述べている。

炎路を行く者: 守り人作品集 (新潮文庫)
上橋 菜穂子
新潮文庫
2017年1月

「炎路の旅人」
南のタルシュ帝国がヨゴ皇国に攻め上がる。ヨゴ皇国の近衛兵〈帝の盾〉を父に持つヒュウゴは、追っ手から逃れようと炎の中をくぐり抜け、気を失ったところで助けられた。ヨゴ皇国はタルシュ帝国の枝国となった。
マール酒場で下働きの仕事についたヒュウゴの真面目な仕事ぶりが、料理人や仕事仲間の少年たちに認められていく。
マール酒場の最年少のライにノルアン酒場の連中が暴行したことの仕返しに、ヒュウゴはノルアン酒場の連中を叩きのめした。こうして、ヒュウゴはならず者の頭になった。
謎の男がヒュウゴの前に現れ、〈帝の盾〉の息子であることが見破られる。
男はタルシュ帝国の内情をヒュウゴに語り、タルシュ軍に入っての帝国を内側から見てみないかとヒュウゴを誘った。ヒュウゴは、国も民も幸せにするために生きていると思える仕事に就きたいと願っていたのだ。
そして、ヒュウゴはタルシュ帝国の密偵となった。

「十五の我には」
商隊の警護についた父・ジグロと15歳になったバルサは、盗賊に襲われた。
ふたりは盗賊が多すぎて、勝ち目がないことを悟った。誰かが内通していたのだ。
矢がバルサの腿を貫き、やがて気を失ったが、ジグロに助られた。
バルサは内通者を突き止め、ひとりで闘いを挑むが、返り討ちにあい命を落としそうになる。
ジグロは、詩の一節を口ずさんだ。
「・・・十五の我には 見えざりし、弓のゆがみと 矢のゆがみ、二十の我の この目には、なんなく見える ふしぎさよ・・・」と。→人気ブログランキング

炎路を行く者 守り人作品集
精霊の守り人
獣の奏者 Ⅰ 闘蛇編
孤笛のかなた
鹿の王 上下

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