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2017年8月29日 (火)

カレーライス進化論 水野仁輔

最近の日本のカレー業界の隆盛ぶりは眼を見張るものがあるという。
金沢市を本拠地とする「ゴーゴーカレー」がニューヨークに出店して10年となり、今やニューヨークに6店舗、マサチューセッツに1店舗があり、さらに開店を計画しているという。
かつてニューヨークに出店した「吉野家」は撤退し、「牛角」「一風堂」「大戸屋」は事業を拡大できずにいるのを尻目に、「ゴーゴーカレー」のカツカレーが受け入れられている。

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水野仁輔
イースト新書Q
2017年

一方、ココイチの店舗数は2017年2月現在、1457店舗、国内は1296、海外は160。カレー専門店は日本で6000軒あるが、50店舗を超えているのはココイチとゴーゴーカレーだけ。なぜココイチはこれほど店舗数を増やせたのか、理由は味と人を育てることだという。
ココイチを運営する壱番屋は2015年、TOBによりハウス食品に傘下に入った。
ハウス食品はハウスバーモントカレーの中国での販売戦略として、まずはココイチでカレーライスを普及させ、同時にレトルトカレーを販売し、そしてカレールウを販売する作戦を遂行している。カレーを人民食にという目標を掲げ、おびただしい回数の試食会を催しているという。

日本のカレーのルーツはイギリスである。
イギリスでは二つの系統のカレー料理が生まれた。ひとつはカレー粉を使ったサンデーローストの余り肉のカレー料理、これはブリティッシュカレーのひとつである。
もうひとつは、イギリス人とインド人女性が結婚した家庭から生まれたアングロインディアンカレーの代表「チキンティッカマサラ」というカレー料理。骨なしのタンドリーチキンといったところ。

日本のカレーには4つのタイプがある。「ホテルのカレー」「洋食屋のカレー」「欧風カレー専門店のカレー」「家庭や給食のカレー」である。
これらは、調理テクニックの違いで分類されている。欧風カレーは、神保町の「ボンディ」で生まれた。デミグラスソースをカレーに入れたもの。ブイヨンを使うホテルのカレーはブリティッシュカレーに、洋食屋のカレーは海軍カレーにそのルーツがあるという。

カツカレーは、1918年に、浅草の洋食屋「河金」で生まれた。著者はカツカレー誕生100周年のイベントを企画したいという。→人気ブログランキング

カレーライス進化論/水野仁輔/イースト新書Q/ 2017年
カレーライスと日本人/森枝 卓士/講談社学術文庫/2015年

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