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『女子校育ち』辛酸なめ子

著者は中学・高校が女子校、祖母・母・妹が女子校出身、母は女子校の教師というガチガチの女子校環境で育っているから、説得力がありそう。

女子校生といってもいろいろである。超セレブもいれば背伸びしている者もいる。
女子校出身者は、相手が女子校出身者かどうか見分けられるという。その特徴は、「話が合う、サバサバしている、弱々しさがない、中性的、重い物を持ったりなんでも自分でやる、女慣れというか女を引きつけるツボをわかっている」などの意見であった。女子校出身者のキャラは、コミニュケーションの取り方がうまいことらしい。
女子校にはドロドロとした陰湿な部分があると一般に思われているようだが、ドロドロとサバサバしている両方あるのが女子校だという。

女子校育ち (ちくまプリマー新書)
女子校育ち
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辛酸 なめ子
ちくまプリマー新書  2011年3月

女子校内で起こる盗難事件は学校の名誉を守るため内密にされることが多い。
とくに、キリスト教系の学校では、「神の名において罪人は許しましょう」という大前提があるため、盗難が発覚してもお咎めなしがほとんどだという。
ミッション系女子高の真骨頂のイベントはクリスマス礼拝。ハレルヤやメサイアなどの荘厳な賛美歌を歌い、暗い中キャンドルの灯をともして、キリストの誕生に思いをはせる聖夜、トランス状態になって、生徒同士が抱き合い、泣きながら涙を流すというシーンも珍しくないという。

女同士の恋愛事情について、先輩に憧れたり後輩を可愛がったりするのは良いとして、なぜか同学年の愛はタブー。女子校でモテるステレオタイプは、運動部もしくは演劇部の男役で、ショートヘア・ボーイッシュ・高身長の女子だという。宝塚の男役のイメージだ。

ユーミンの『卒業写真』の歌詞に出てくる「あの人」とは、先生のことだと知って驚いたことがあっが、「♪悲しいことがあると開く皮の表紙  卒業写真のあの人は 優しい目をしてる♪」、「プラトニックラブ  アンケート結果」の項に、〈先輩だけにとどまらず、女の先生(結構歳を食った)ラブの子もいて、何かと口実をつけて会いに行ったり、出待ちしたりしていました。〉とある。なるほどそういうことだったのか。

女子校生が異性と知り合うスポットのナンバーワンは塾だそうだ。
晴れて大学生になって異性と接するようになっても、性行為について相談できる親しい友だちがいないため、AVなどから過剰な情報を得て淫乱になってしまうケースがあるという。もしくは、男性への嫌悪感が抜けないまま修道女並みの禁欲的な日々を送ってしまうこともある。

才色兼備がウリの女子アナは女子校出身が多い。逆にアイドルの自然な媚は女子校出身の人には出せないかもしれないという。
レディー・ガガはカトリック系の女子校出身。性を超越した存在感や男性受けを考えない個性的なファッションなど、女子校出身らしさが凝縮しているという。→人気ブログランキング

教室内カースト /鈴木 翔/光文社新書/2012年
女子校育ち/辛酸なめ子/ちくまプリマー新書/2011年

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