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『投資なんか、おやめなさい』荻原博子

実名入りで金融商品の嘘を暴いてしまって、著者の身の安全は大丈夫だろうかと心配になる。
投資は安いときに買って高いときに売るから、手数料を払っても、儲かるというのが大前提。客が大損しようと、会社は手数料とることで決して損することがない仕組みになっているから、あの手この手で勧誘してくる。デフレは自動的に貨幣価値が上がっているから、素人は投資に手を出さず現金を持ってじっとしているのが一番というのが結論。

投資なんか、おやめなさい (新潮新書)
荻原 博子
新潮新書 2017年9月
売り上げランキング: 617

著者がTVで「生命保険は、命をかけた〈宝クジ〉のようなもの」と発言したところ、生命保険協会から大クレームが来たという。
外貨建て終身保険」は、保険会社にとっては手数料を稼げるのであれこれ理屈をつけて勧めるが、入る個人にはメリットがない。3年に一度、アフターケアと称して保険のおばさんがやってくるのは、新しい保険に入れ替えてマージンを得るためである。

銀行や郵便局が、年金の代わりにと勧めてくる大人気の投資信託のスター商品「毎月分配型投信」はクズ商品と断言する。
そのカラクリは、1000万円預けると例えば毎月2万円が振込まれてくるので、危機感や投資しているという実感が持ちにくい。2016年に、1484本の「毎月分配型投信」商品のうち運用益で分配金が支払われていたのはたった2%だったという。あとは元本割れしているということだ。

投資マンション」は頭金なしでローンを組んだ場合、収支がプラスになることはない。マンションは老朽化するので、投資の対象といて失格。

個人年金保険」は、インフレになるかもしれない金利が高くなるかもれないなどの、将来の予測ができない以上、手を出さにほうがいい。
変額個人年金」は手数料が高すぎる。預けているあいだ中、手数料は払い続けなければならない。運用益が5%ぐらいないと、目減りしてしまう。
確定拠出年金」は会社で入らされるのはしかたがないとして、手を出さないほうがいい。→人気ブログランキング

巻末には、【投資に向かない人チェックリスト】【こんな金融商品、勧誘に要注意、チェックポイント】が付いている。

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