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『冬のフロスト』R.D.ウィングフィールド

フロスト警部シリーズはストーリーの大枠がパターン化されている。
順序が逆のこともあるが、女性(今回は売春婦)の連続殺人事件が起き、次に少女の誘拐事件が起きる。
フロストが狙いをつけた容疑者(今回は夜ごと娼婦を漁る歯科医)が連行され尋問をうけるが、フロストの説はことごとく覆される。
シリーズごとに、デントン署内に個性豊かな警官(今回は強烈な上昇志向の持ち主の女性リズ・モード警部代行)が配置され、フロストとの間に何かと軋轢を生じる。一方、見栄っ張りでいけ好かないマレット署長は、フロストをデントン署から追放しようとあらを探している。フロストの手柄を横取りしようと、何かと口出しもする。超過勤務手当をなんとか安く押さえようと躍起となっている。
そんな、なか別の殺人事件(今回は古い人骨)が起こり、フロストたちは多忙の極地に追い込まれる。
なにかの拍子に、それはページでいうと大体3/4のところで、五里霧中だった事件がひとつ解決する(今回は人骨事件)。そのあと芋づる式に解決するかと思いきや、足踏み状態となり紆余曲折を経て、フロストはなんとか事件を解決に持っていくというのが、シリーズのパターンである。

チェーンスモーカーでズボラで不潔だが愛すべきフロストが、ヨレヨレになりながらも、見込み違いの捜査をしてくじけそうになるが、アイディアを絞り出して、あるいは神からの啓示のようなひらめきに助けられ、なんとか事件を解決に導くというのがパターンである。そんなストーリー展開にもかかわらず、どの作品も引き込まれてしまうのだ。

冬のフロスト 上 (創元推理文庫)
冬のフロスト 上
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R.D.ウィングフィールド
/芹澤恵訳
創元推理文庫
2013年6月 ✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
冬のフロスト 下  (創元推理文庫)
冬のフロスト 下
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R.D.ウィングフィールド
創元推理文庫

『冬のフロスト』なので、架空の街デントンの冬がどの程度に厳しく描かれるのか大いに興味があったが、気候に関する描写が少なく、少しばかり残念である。→人気ブログランキング

フロスト始末
クリスマスのフロスト
フロスト日和
夜のフロスト
冬のフロスト
フロスト気質
夜明けのフロスト

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