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『逆襲の地平線』 逢坂剛

前作『アリゾナ無宿』で結成された3人組の賞金稼ぎが、コマンチ族にさらわれた少女を奪還しようとする。3人組の賞金稼ぎとは、早打ちのストーン、ハコダテから来たサムライのサグワロ、17歳の娘ジェニファの3人である。今回は血気盛んな若いキッドが加わった。
ジェニファが一人称で語る形になっていて、角のとれた抑え気味なトーンでストーリーが展開される。

逆襲の地平線 (中公文庫)
逆襲の地平線
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逢坂 剛
中公文庫 2016年
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4人は、アリゾナ準州の第一の都市トゥサンで、牧場主のミセス・マキンリーに雇われる。
10年前に、マキンリー一家を乗せた幌馬車隊がコマンチのゲリラに襲われ、4歳の娘エミリがさらわれた。10日前に、コマンチ族の中に白人の娘がいるのを見たという情報がもたらされたのだ。
エミリと思われるこの白人娘を奪還するのが、このたびのミッションである。報酬は1万ドル。そのほか必要経費、成功報酬などが支払われるという破格なもの。

ミセス・マキンリーは金髪で飛び抜けた美貌の持ち主である。殺された夫の後を継いで広大な牧場を運営している。隣の牧場主トライスターは、ミセス・マキンリーの牧場を手に入れようと、あれこれ仕掛けてくる。ミセス・マキンリーの夫を殺したのは、トライスターの手下だった。

賞金稼ぎのチームにジェニファがいる理由を説明しなくてはならない。
南北戦争が終わった翌年(1865年)、ケンタッキーのジェニファの農場が南軍のゲリラに襲われ、ジェニファとスー族の子守のペチュカ以外は殺された。ジェニファはペチュカとともにワイオミングでスー族と4年間暮らした。10歳のとき、今度は騎兵隊の襲撃を受けスー族の集落は全滅した。ジェニファは斥候をしていたラクスマンに引き取られた。
ジェニファはラクスマンとアリゾナ準州の川のほとりで暮らしていた。賞金がかけられていた強盗殺人犯のラクスママンは、8ヶ月前にストーンに殺された。その時点からジェニファはストーンと行動を共にするようになった。

スー族の言葉を理解し話せる、あるいは手話ができるという能力は、賞金稼ぎチームにとってかけがえのない武器なのだ。

厄介なことにトライスターたちもコマンチ族を追っている。トライスターはエミリを奪還した暁には、賞金もさることながら、ミセス・マキンリーに結婚を迫り、牧場をも手に入れようとの思惑があるのだ。
エミリの行方を捜索して中央アメリカの乾燥地帯を北上するストーンたちは、コマンチ族と戦うだけでなく、妨害行動に出てくるトライスター一味も相手にしなければならない。→人気ブログランキング

アリゾナ無宿
逆襲の地平線
果てしなき追跡

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