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『マクベス』ウィリアム・シェイクスピア

1606年にシェイクスピアによって書かれた戯曲。『ハムレット』『オセロー』『リア王』とともに、シェイクスピアの四大悲劇とされる。
マクベスはマクベス夫人と共謀して王を殺害し王位に就くが 、精神的な重圧に耐えきれず暴政を行い、マクベス夫人は狂い死し、マクベスは貴族たちの手によって殺される。狂言回しの役割をする魔女たちの予言にマクベスは一喜一憂する。実在のスコットランド王マクベス(在位1040〜1057年)をモデルにしている。

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第一幕
反乱軍との戦いで勝利を収めたマクベス将軍とバンクォー将軍が陣営に戻る途中、ふたりは3人の魔女と出会う。マクベスは「いずれは、王になられるお方」、バンクォーは「マクベスより幸せなお方、王を生みはするが、王にはならぬお方」と予言をされる。
その時点でマクベスは魔女たちの言うことを真に受けなかった。そこにスコットランド王ダンカンの使者が現れ、マクベスの武勲を讃え、領地を与えることを告げる。
夫からの手紙を受け取ったマクベス夫人は、ダンカン王の暗殺をマクベスに持ちかけられ、マクベスは王になるという野心が芽生える。
第二幕
マクベスは自分の城にダンカン王を招き暗殺するが、暗殺に使った短剣を持ったまま、夫人の待つ寝室に戻る。マクベスを叱責する夫人は、短剣をダンカン王の死体がある客間に戻しに行く。
マクベス夫妻の両手は血で赤く染まり、マクベスは「もう眠りはない。お前は眠りを殺した」との幻聴を耳にするほど怯えてしまう。マクベス夫人の思惑どおり、マクベスはスコットランド王となる。
第三幕
マクベスは、バンクォーとその息子に暗殺者を差し向け、暗殺者はバンクォーの暗殺には成功するが、息子を取り逃がししてしまう。マクベスはバンクォーの亡霊に悩まされ、マクベス夫人も次第に精神を病んでいく。
第四幕
魔女たちはマクベスにふたつの予言を告げる。「女の股から生まれたものは、マクベスを殺すことはできない」「森が丘に向かってくるまでは、マクベスは決して滅びぬ」
この予言で、マクベスは安堵するが、王冠を抱いたバンクォーの幻影に悩まされる。
第五幕
マクベス夫人は血に染まった手を深夜に洗い続ける夢遊病者となり、やがて狂死する。
マクベスはバンクォーの家臣らが率いるイングランド軍に攻め込まれる。魔女たちの予言を信じて最後まで城に立て籠るが、イングランド軍が木の枝を隠れ蓑にしていたのが森が動いているように見え、マクベスに妻子を殺され仇と命を狙う貴族にマクベスは殺されてしまう。その貴族は帝王切開で生まれたのだった。
マクベスは魔女たちに翻弄され自分の未来を見誤ったのだ。→人気ブログランキング

未必のマクベス』早瀬 耕 ハヤカワ文庫JA 2017年
『蜘蛛巣城』(黒澤明監督、三船敏郎、山田五十鈴、1957年)は『マクベス』が原作である。

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