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『エミール』ルソー/伊佐義勇

 買うのをためらうくらいエロ漫画仕様の表紙だ。システィーナ礼拝堂の天井画のようにミケランジェロ的いびつな描写である。例えば右上肢が長く、左下腿は太く長く、足趾には異様なボリュームがある。
最後まで読めば表紙の意図がわかるかもしれない。

『エミール』は、「自然に帰れ」というキャッチフレーズの自然と触れ合うことを尊ぶ教育論を、ジャン・ジャック・ルソーが小説仕立てにした。教育に携わる人は読むべきだとされている本である。

エミール (まんが学術文庫)
エミール
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伊佐 義勇
講談社まんが学術文庫
2019年4月 ✳︎7
売り上げランキング: 39,295

 

 

教育者レオの苦悩と挫折と希望の物語。
時代はフランス革命(1789年〜99年)の前後。
エミールの祖父は哲学者のジャン・ジャック・ルソー。
ルソーは5人の実の子どもを捨てた、ろくでなしということになっている。エミールはルソーの息子レオの子ども。レオはルソーの理論に従いエミールを教育しようとする。
エミールはライバルのアンペールとは切磋琢磨し、エギヨンとは丁々発止の争いを繰り広げ成長していく。
ついにはエミールがパリの市長になる。
紆余曲折はあったものの、レオは子育てに成功したということだろう。
表紙の女性は慈善事業団長のソフィー、エミールの妻となる女性である。固い内容だからせめて表紙だけは羽目をはずさせてくれという意図だった。

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