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『AV女優、のち』安田理央

AV女優になるきっかけは、身を持ち崩してとか、騙されてとか、借金を返すためとか、を想像するが、信じがたいことだが、最近はAV女優に憧れて自ら志願するケースが多いという。つまり大金を稼ぐやタレントの足がかりとかが、志願の理由となる。

最初は露出が少ない精神的にストレスの少ないものから始め、やがて擬似本番に進み、徐々にエスカレートし、ついには本番にいきつくという。まずはレンタルメーカーでデビューし、その後露出の多いセルメーカーに移籍する。レンタルとセルはAVビデオの販売形式をいう。
著者が7人のAV女優にインタヴューしている。著者名から女性が書いていると思ったが、男だった。

AV女優、のち (角川新書)
AV女優、のち
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安田 理央
角川新書 2018年 ✳︎7
売り上げランキング: 251,666

登場する元AV女優は、1名を除きプロフィール写真を公開している。
7名の現在の状況は、①結婚して、女優としてテレビドラマ・映画・舞台で活躍、②介護職、③タレント・歌手、④バー経営、⑤ソープ嬢・ライター・小説も手がける、⑥AV女優現役・ヘアメイク、⑦AV監督、である。
元AV女優たちは、表向きは後悔することなく暮らしていると答えている。

ところで、本書には「恵比寿マスカッツ」という固有名詞が、ひっきりなしに出てくる。
「恵比寿マスカッツ」は、AV女優やグラビアアイドル・モデルなどの多業種のタレントで構成された女性アイドルグループで、2008年、テレビ東京の深夜番組『おねがい!マスカッツ』で結成され、2013年に活動を停止している。
以前から、AV女優たちがテレビで活躍する場があったわけで、今後は、現であろうと元であろうとAV女優が活躍する場が、もっと拡大するということだ。AV女優に対する偏見は、タトゥーに対する偏見と同じだと主張しているのが、印象に残った。

AV女優、のち/安田理央/角川新書/2018年
職業としての地下アイドル/姫乃たま/朝日新書/2017年

 

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