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『エレベーター』ジェイソン・レイノルズ

エレベーターが地上に着くまでの短い間の物語。
横書きで、行間が大きく空いて、文章が短く、1頁に書かれている文字が極端に少ない。
左揃えだったり右揃えだったり、文字の大きさを変えたり、ゴチックを使ったり、自由自在だ。それぞれのページの背景に異なる図柄が使われている。
短編のミステリであり、詩である。
アメリカ探偵作家クラブ賞(YA部門)、ロサンジェルスタイムス文学賞(YA部門)、ニューベリー賞銀賞など多数を受賞した。


エレベーター

エレベーター

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ジェイソン・レナルズ /青木千鶴

早川書房 2019年8月 

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15歳の弟フィルは、「愛する誰かが殺されたなら、殺したやつを見つけだし、かならずそいつを殺さなければならない」という掟に従わなければならない、と信じている。

ショーンの幼馴染のリッグスがショーンを撃ったと思う。
少し前にリッグスは、ダーク・サンズの縄張りに引っ越した。リッグスはそのギャング団に入りたがっていた。
ダーク・サンズの縄張りは、フィルのアパートから9ブロック離れたところにある。アトピーの母さんが使っている石けんを売っている店はちょうどその辺りにある。ショーンはその店に向かった。

フィルは、兄の仇を討ちに兄の拳銃をズボンの後ろに差し込んで、拳銃が隠れるように大きめのシャツを着て、勇んで8階のエレベーターに乗る。
弾が入っているかも確かめなかったし、拳銃を撃ったこともない。
エレベーターが止まるたびに、会えるはずのない人物たちが乗り込んできて、タバコが煙る密室で、過去が語られ、拳銃を持っている理由を問われ、目的を問われ、ハグされたりヘッドロックをかけられたり、拳銃の撃ち方を教わったり、仇討ちを止めろといわれたり、撃ち殺してこいといわれたりする。
フィルは地上に着く頃にはひどくビクつくようになる。

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