悪の脳科学 『笑ゥせぇるすまん』喪黒福造に学ぶ「人のココロの操り方」 中野信子
意志の力は大脳の新皮質である前頭前野の働きであり、一方、情動は旧皮質の働きで、食欲や性欲などの本能や生命を維持するための根本機能に関わる領域である。人間が本能に負けてしまうのは、仕方のないことだという。
悪の脳科学 中野信子 集英社新書 2019年 ✳︎6 |
喪黒福造の名刺には、「❤️ココロのスキマ・・・お埋めします」というキャプションがついている。苦悩するターゲットに喪黒福造が突きつける条件は、約束を守ればハッピーだが、破れば悲劇が待っているというもの。
守るにたやすい条件だから、はじめはバラ色である。ところが、主人公のちょっとした気の緩みで、本能に負けて約束を破ってしまい、地獄をみるというのが、ストーリーのパターン。
著者は、喪黒福造がターゲットに近づき、信頼を得るテクニークに注目する。
「ラポールの形成」「コールド・リーディング」「メタ認知能力」という用語が目新しい。
「ラポール(rapport)」とは、人間間の信頼関係を指す臨床心理学用語。
「コールド・リーディング」は、相手の境遇や心理状況をいい当てる技法。マジック・ショーや詐欺師がターゲットの心理をコントロールするためにmもちいる。
「メタ認知能力」とは俯瞰で自分を見る能力のことである。
巻末には、 漫画『笑ゥせぇるすまん』の作者・藤子不二雄Ⓐとの対談が載っている。
本書はやっつけで、でっち上げた感じがする。1ページの行数が13行と少なく、行間がスカスカ空いる。著者の本は、最近、質が落ちている。→人気ブログランキング
悪の脳科学/集英社新書/2019年
キレる!/小学館新書/2019年
シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感/幻冬社新書/2018年
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ヒトは「いじめ」をやめられない/小学館新書/2017年
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