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2022年6月14日 (火)

赤毛のサウスポー ポール・R・ロスワイラー

18歳の赤毛のレッドが大リーグでピッチャーとして大活躍する様を描く。
著者は、小説家になる前はスポーツライターだったという。野球に造詣があり描写がきめ細かく現実味がある。
解説は沢木耕太郎が書いている。

主人公、レッド・ウォーカーの父親は、ナショナル・リーグの名投手で殿堂入りしている。その父にレッドは幼児期から野球の英才教育を受けていた。
9歳のときにリトルリーグに挑戦すると、レッドの技量がはるかに優っていて相手にならなかった。投げては相手を総なめし、打撃では弾丸ライナーを放った。
15歳のとき、通う高校の野球チームで投げて、7人のうち6人を三振に切ってとり、打っては大飛球を飛ばした。父親は監督にレッドを高校のチームに入れるつもりはないと言った。レッドをスカウトの目に止まらないようにした。
Photo_20220614142501 赤毛のサウスポー
ポール・R・ロスワイラー/稲葉明雄 
集英社文庫 
1979年 404頁

父親は、18歳になるレッドを友人であるポーロランド・ビーバースのダスティ監督に、託したいと思っていた。契約書にサインするまでは、女であることを知られないようにする作戦だった。それはまんまとうまくいった。

ところが、キャッチャー以外のチームメートからそっぽを向かれ、選手から誓願書が出された。誓願書には次のように書かれていた。「われわれはここにレッド・ウォーカーの即時追放を要求する。すなわち、彼女のチームにおける存在は、われわれ大リーグ野球選手の品位を落とし不名誉を与えるものと考えるからである」署名は20あった。

しかし、オープン戦が始まるとレッドは抑えの切り札として抜群の成績を収め、徐々にチームメートの信頼を勝ち取っていく。手玉に取られた相手チームの打者たちは、男の面子が丸潰れで、面白くない。
石頭のコミッショナーはレッドを認めようとしなかった。
黒人初の大リーガー、ジャッキー・ロビンソンに対する扱いと同じだ。

ペナントレースに入って、レッドの活躍がビーバスの選手を奮い立たせ、西地区の首位に立ち続けのだ。
そして、レッドはオールスターの監督推薦に選ばれたのだ。その時点で、9勝1敗14セーブの見事なだった。オールスターではナショナルリーグが勝ち、レッドは勝利投手になった。
後半戦も、ビーバースは好調だった。このままいけば地区優勝は間違いなしといわれた。
ところが、そうは問屋が卸さない。
レッドは不祥事に巻き込まれてしまう。
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