婚活マエストロ 宮島美奈
売り場に平積みされてる著者のサイン本を買った。扉のページに太字用のサインペンでひらがなで書いたサインがある。隣に婚活マエストロの赤字のスタンプが押してある。このサイン本は、ありがたがる価値のあるものではない。
婚活初心者
40歳の猪名川健人はこたつ記事ライター。大学に入学した時からずっと浜松市の同じマンションに住んでいる。猪名川は婚活事業の紹介記事を引き受けたきっかけで、その道に入り込むことになる。
婚活事業を展開するドリーム・ハイピネス・プランニングの鏡原奈緒子は驚異のカップル成功率を誇る伝説の婚活マエストロだ。猪名川は婚活パーティに参加することになった。集まったのは、男が8人女が6人。まずは1対1で5分ずつ話をする。ペアになったアリサが曲者だった。猪名川をグイグイ引っ張り込もうとする。しかしここで鏡原からアリサに待ったがかった。アリサは客を引っ掛ける常習だという。
婚活傍観者
猪名川はコミュニティセンターで開催される、シニア向け婚活パーティの取材をすることになった。参観者は男性25人女性11名。まずはスタッフが話題提供で話す。あとは、メンバーを取り替えてのお話タイム。パーティーが終わって、焼肉屋で社長と鏡原さんと猪名川で反省会をした。猪名川に3000円が支払われた。
婚活旅行者
朝、ラインで鏡原さんに浜松駅に来るように言われる。体調崩した参加予定者の代わりに琵琶湖行きの婚活バスツアーに参加しろという。観光船で遊覧したあと、竜王アフトレットで買い物をする。男性7人女性8人。猪名川はサバサバした気質のMOMOの隣になる。会話が弾み打ち解けた。猪名川は印象カードにMOMOと書いたが、MOMOは書かなかった。
婚活探求者
猪名川は婚活アプリ・マリメリに登録した。主催者によれば、今回は67名が参加しているという。鏡原さんの姿を見つけて猪名川はビクビクした。「そんなにチラチラみなくても気付いています。目の前の方に集中してください」とラインがきた。そして鏡原さんが目の前に前に坐って、猪名川は鏡原さんを指名にした。鏡原さんも猪名川を指名した。
婚活運営者
ドリーム・ハイピネス・プランニングの社長がたおれた。猪名川はスタッフを命じられ、いやが上にも鏡原さんと猪名川の仲が深まっていく。
鏡原さんの婚活マエストロの卓絶した才能は小学生の頃からあったという。鏡原さんは誰と誰がカップルになると当てるのが得意だった。
婚活主催者
鏡原さんが「猪名川さんも同じ臭いがする」という。社長が会社をたたむことにしたから、次の婚活パーティが最後になる。2人は親密になっていく
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