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2025年1月 8日 (水)

同志少女、敵を撃て 逢坂冬馬

本屋大賞(2022年)受賞、第11回 アガサ•クリスティー賞受賞。
単行本は2021年11月25日発刊。

Photo_20250108112701同志少女、敵を撃て
逢坂冬馬
ハヤカワ文庫
2024年12月

 

 

独ソ戦のさなか繰り広げられる女性狙撃兵の壮絶な生きざまを描く圧巻のドラマ。

16歳のセラフィマは、畑を荒らす野生動物の食害に悩む村の射撃手であった。外交官志望のセラフィマは、やがて村を出てモスクワの大学に進むことになっていた。
突如、村にドイツ兵が現れて、潜んでいるパルチザンを出せと言う。村人はドイツ兵に皆殺しにされ、母は頭を撃ち抜かれる。セラフィマは捕えられたものの、ドイツ兵に赤軍が襲撃をかけたことによって、セラフィマは逃れることができた。
セラフィマは女性兵士で元狙撃兵でもあるイリーナの部下になった。そして、母を殺したイェーガーなる男を殺し、ドイツ兵を殺し、母と自分を侮辱したイリーナを殺すと誓った。

当時ソ連は積極的に女性を兵士として登用していた。
セラフィマは自ら進んで復讐のために、設立されたばかりの中央狙撃訓練学校の分校に入った。そこに在籍していたのは、射撃大会優勝者のシャロッタ、カザフ人の猟師だったアヤ、ウクライナ出身のコサックのオリガ、ほぼ年の同じ彼女たちのほかに年長のヤーナであった。
彼女たちはそれぞれ秘密の経歴を持っていた。
過酷な訓練を経て、彼女らは実戦に配備された。それは死者数が双方で200万人を超える史上最大の市街戦であった。第二次世界大戦がドイツとソ連の間で行われていてスターリングラードだった。彼女たちの任務はソ連の南の地スターリングラードの奪還である。
セラフィマたちは壮絶な戦いに巻き込まれていく。

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