『君のクイズ』小川 哲
僕、三島は、第1回『Q -1グランプリ』のファイナリストとして、六本木のスタジオの回答者席に立っていた。
次は15問目、7問先取りの早押しクイズに6問正解していた。対戦者の本庄は5問正解で、僕は次の1問に正解すれば覇者となる。
しかし次の問題は本庄が答えた。次の問題もあろうことが、出題者が問題を読む前に、本庄は正解を答えてしまったのだ。
本庄は、ゼロ文字解答で「ママ、小野寺クリーニングよ」と正解を答えてしまった。
控室は本庄の姿はなかった。決勝に進出できなかった6人がいた。丸く収まるわけがない。
係がタクシー券をそれぞぞれの出演者に配って、ことの解決は後回しになった。
『君のクイズ』
小川哲
朝日文庫
2025年4月
翌日には、「やらせ?それとも、魔法?」Q1グランプリ早押しに賛否両論というネットニュースが出た。
本庄は東大医学4年生で抜群の暗記力の持ち主だった。
「ママ、小野寺クリーニングよ」は、山形県に流れているコマーシャル。
多角的に分析して不正がなかったことが判明する。
なぜ正解を答えられたのか。
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