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2025年11月

2025年11月 9日 (日)

容疑者Xの献身 東野圭吾

2005年下半期直木賞受賞作。
天才的頭脳をもつ石神は高校の数学の教師。石神が足しげく通う弁当屋『べんてん亭』の夫婦の見立てによると、石神はアパートの隣に住む花岡晴子に気があるという。晴子は『べんてん亭』の店員である。
シングルマザーの晴子のもとに離婚した富樫慎二が復縁しようと訪ねきた。富樫はかつて晴子がホステスをしていたときの客だった。晴子と娘はしつこい富樫を絞殺してしまった。それを隣の石神がドアを叩いて何かあったかと尋ねた。
石神は母娘に役立つことができることに生き甲斐を見つけた。母娘の完璧なアリバイを工作して、シナリオどおりに行動し供述するよう促した。
 
X容疑者Xの献身
東野圭吾
文春文庫
2008年8月

 


遺体は全裸で顔が潰され指は焼かれ爪は剥ぎ取られていた。被害者のジャンバー、セーター、ズボン、靴下、下着、それが一斗缶に入って燃やされていた。警察は江戸川区を中心に、ひとり暮らしで最近見かけなくなった人はいないか調べた。亀戸のレンタルルームから男性がいなくなくなっていたことわかり、宿帳から富樫慎二と判明した。
草薙と岸谷の二人の刑事は、晴子のアパートに向かった。殺された当日、母娘は映画を見てその後カラオケにいって歌ったという。アリバイは完璧だった。

郵便物から石神が帝都大学の出身と分かった。草薙も帝都大学出身だが、理数系にコンプレックスをもっている。草薙は岸川を連れて帝都大学理学部の湯川准教授に会いにいった。すると、奇しくも湯川は石神と同期だという。石神は100年の一人の天才と言われた男だ。柔道部に所属していてダルマとあだ名されていた。
湯川は一升瓶を携えて、盟友石神のアパートを訪れた。二人は朝まで飲んで旧交を温めた。

ホームレスの男を殺害した石神は、晴子母娘が殺人罪に問われないよう万全の細工を施して、江戸川署に自首した。緻密な偽装工作が事細かに明らかにされていく。
留置所で湯川が石上に面会しているとき、廊下にいた晴子は「あたしたちだけが幸せになるなんて、、、あたしも償います。罪を受けます」と叫んだ。
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2025年11月 5日 (水)

爆弾(映画)

ストーリーがきめ細かくサマリーが膨大な量になった。★5つ。
スズキタゴサクと名乗るその男(佐藤二朗)は、等々力功(染谷将太)刑事からの取り調べの最中に「自分には霊感がある。10時ぴったりに秋葉原で爆発がある」と予言し、その言葉通り秋葉原のビルで爆発が起きる。
さらにスズキは「ここから3度、次は1時間後に爆発します」と告げた。等々力はなんとか第2の爆発が起こるまで、爆弾の在りかを聞き出そうとするが、のらりくらりとかわされてしまう。スズキの不気味さ底知れない狂気は本作の見どころである。
そして時間通り、東京ドームのそばで2回目の爆発が発生する。そこで等々力に代わり、重大事件として本庁の清宮輝次(渡部篤郎)と類家(山田裕貴)が取り調べを行うことになったが、スズキは勝手な持論や屁理屈やクイズを展開して彼らを翻弄していく。

Bakudann 爆弾
2025年10月30日公開
監督:永井聡
配給:ワーナーブラザーズ映画
原作:呉勝浩 2024年7月 講談社文庫


Photo_20251105173701宮は取り調べ室でスズキと対峙し、この得体の知れない男のパズルを問こうとするが、徐々に彼のペースにはまっていく。スズキは清宮に交互に質問をし、その答えから「心の形を当てる」というゲームを提案する。清宮それを受けて立つ。スズキは禅問答のような会話のなかに爆弾についての地名や想定される被害者などの情報を忍ばせる。しかしスズキの徹底した自己卑下は執拗で、清宮の苛立ちを増幅させ心理的に追い詰めていく。

スズキは質問のなかで「長谷部有孔」という辞職した警察官の名を出した。長谷部は、4年前に捜査のあとに事件現場で自慰行為をする醜聞を週刊誌に報じられ、その後 阿佐ヶ谷駅のホームで自殺した警部補だった。
一方、スズキの言葉遊びのなかから九段下の新聞配達店が2度目の爆発だと気づいた清宮たちは すぐに現場に伝え、交番勤務の倖田沙良(伊藤沙莉)の機転により被害者を出さずに済んだ。
そしてスズキは次の爆発を予言しながら、清宮や類家がいない隙に取り調べの記録係の伊勢勇気に取り入り、重要な情報を与える。

実は長谷部が不祥事を起こすまえ、等々力は捜査中に彼が現場で自慰行為をするところを見てしまい、精神科クリニックを紹介していた。しかし、そのクリニックの医師の守秘義務意識は低く、長谷部の行為を周囲にバラしてしまい週刊誌が目を付けたという経緯があった。等々力は、自分が紹介した病院がきっかけになったことから、長谷部と彼の家族に対して少なからず罪悪感を抱いていたのだった。

等々力とその上司の鶴久は、不祥事を起こして警察を辞めた長谷部の妻・石川明日香にあう。長谷部は明日香に離婚を切り出したあと電車に身を投げた。鉄道会社から多額の賠償請求を請求されたため、生活は困窮し一家は離散した。父が命を絶った後、息子の辰馬は人が変わったようにふさぎ込み、仕事も辞めて引きこもった。そんな兄を妹の美海は責め、家族の仲も冷え切ってしまった。等々力は、スズキに関する情報を何も得ることがないまま、明日香のアパートを後にした。

3度目のスズキのヒントで清宮は、子どもたちが危ないと近隣の幼稚園や小学校から子どもたちを非難させ、爆発物も発見した。しかし、類家はスズキが言ったヒントの答えとしては十分ではないと感じていた。そんななか代々木公園の南口で大きな爆発が起き、炊き出しに並んでいたホームレスを含む60名が犠牲となった。
スズキは言葉遊びのなかで命の平等、段ボールハウスなど、爆弾のもう一つの場所を匂わせていたが、清宮はそれらを無視して、子どもたちの方のヒントを優先してしまった。
清宮が犯してしまった「命の選択」を、醜く笑うスズキ。思わず清宮は、スズキが立てた指を力いっぱい曲げようとしたが、類家に制止されてしまう。
スズキの罠にはまり「心の形」をさらけ出されてしまった清宮は腰砕けとなり、次のゲームの参加は難しくなった。
スズキがあと3度と言っていたのは、東京ドームシティ、九段下、代々木。つまり一回戦が終わっただけということだった。まだまだ仕掛けられた爆発物は残っており、二回戦からは類家が担当することになった。

スズキから忘れた携帯電話の場所をこっそり教えられた伊勢勇気は、署から交番勤務の同期・矢吹泰斗に連絡を取った。矢吹は後輩の倖田と共に喫茶店に向かい、店主からスズキの携帯電話を預かったが、スマホカバーの裏に住所が記されたシールを見つけた。
住所にあったシェアハウスにたどり着いた矢吹と倖田が中に入ると誰もおらず、一室にはなんと長谷部の姿がスクリーンに映し出されていた。さらに奥に進むと、椅子にテープでぐるぐる巻きにされた長谷部の息子の辰馬の姿があった。
散らばった物の状況から、恐らくここで辰馬は爆弾を製造していたと思われ、スズキがわざと携帯を忘れて警察をおびき寄せたのだった。そして矢吹が辰馬に「大丈夫か」と駆け寄った瞬間に爆発が起こり、倖田をかばった矢吹は脚が吹っ飛ばされてしまう。
倖田はスズキを許すことができず、野方署の取調室に乗り込み拳銃を抜いた。類家に羽交い絞めにされる倖田を見ながら、スズキは腹を抱えて笑い、その後射精した。

清宮の代わりスズキの相手をすることになった類家は、スズキに取り込まれることなく少しずつ事件の輪郭を掴んでいくが、肝心の真相まではたどり着けずにいた。野方署の前には、スズキが流した動画を見た人々が集まり「犯人を出せ」「非難させろ」叫ぶなどして混乱していた。そんななかスズキは「次の爆発は、東京の、丸ごと駅ぜんぶです」と告げた。
一方、辰馬の遺体が爆破されたシェアハウスには、辰馬、梶、山脇、そして50歳位のホームレスが住んでいたことが判明する。辰馬は腹を刺された後爆死させられ、爆弾計画のメンバーだった梶、山脇も2階で遺体となって発見された。類家は長谷部が自殺した阿佐ヶ谷駅の爆発を予測して、人々を非難させるが爆発物はどこからも見つからない。
そうこうしているうちに、山手線の駅が次々と爆発し始めた。丸ごとというのは山手線の円内のことで、先に爆発があった東京ドームも九段も円のなか、秋葉原と代々木も山手線内だった。しかし爆弾の推定数10個のうちまだ9個しか爆発しておらず、あと1個残っている。類家は、この爆弾計画をひとつの「作品」に見立てているスズキが最後を飾る爆発はどのように仕立てるか考えた。
そして類家はある仮説を立て、スズキに「辰馬たちは、あんたを利用しただけで仲間とは思っていなかった。使い走りだったんだ」と挑発してみた。すると、スズキは石川啄木の詩の一篇を唐突に暗唱し始めた。類家は「石川」という苗字にピンときた。スズキは最後の爆弾を長谷部の妻・石川明日香(夏川結衣)に仕込んでいたのだった。

その頃 倖田は、警察署の医務室でケガ人の救護にあたっていたが、そのなかに長谷部の妻明日香を見つける。以前、倖田は警察署内の豚汁の炊き出しで一緒になったことがあり、顔見知りだったのだ。スズキのことが赦せずここにやって来たという明日香は、プリペイド携帯の番号にコールするとリュックが爆発すると明かした。
実は明日香は、夫が亡くなったあとホームレスとなり、スズキと知り合いになった。シェアハウスに住んでいた50代のホームレスというのは、スズキではなく明日香だったのだ。そして辰馬が連続爆弾計画を立てており、仲間にも手をかけたと知った明日香は、スズキに相談した。
つまりスズキは辰馬と面識はなく、彼が亡くなったあとにホームレス時代の仲間の明日香から、この爆弾の計画を知らされたのだった。スズキは真犯人という栄光を掴むため、辰馬の罪をすべて引き受けるかわりに、爆弾計画を乗っ取ることを明日香に提案した。それからスズキは、辰馬たちが計画したものを自分好みに書き変え、数日で段取りとシナリオを考えたのだった。

取り調べ室の前まで明日香を案内した倖田は、「やっぱりあなたに人殺しはさせたくない」と明日香を抱きしめるが、もうすでにプリペイド携帯はコールされていた。しかし、何も起こらなかった。

その頃 取調室のなかでは類家は、スズキが明日香に送った爆弾がフェイクであることを見抜いていた。スズキは最後の爆弾を爆発させないことで、事件を風化させないようにした。つまり最後の爆弾の存在がないと証明されるまで、警察の恐怖は続いていくということだ。
一方で事件のからくりを暴いた類家は、スズキに取り込まれることなく、彼の「作品」の完全な完成を阻んだ唯一の人物だった。スズキは移送の際に等々力を見つけ「今回は引き分けです。と類家さんに伝えてもらえますか」と話した。
爆発を防げず甚大な被害を出してしまった清宮、類家、そしてスズキに拳銃を向け、明日香を取調室まで連れて来た倖田は上からの処分を静かに待つほかなかった。

1か月後
明日香は息子の殺害容疑を認めず、すべては辰馬を洗脳したスズキタゴサク仕業だと主張した。
未だに本籍の確認が取れないスズキタゴサクは、一貫して霊感、記憶喪失、催眠を主張したが、多くの状況証拠、精神鑑定もパスしたことから極刑は免れないとみられている。
世間は、スズキのこと、最後の爆弾の存在を忘れ、日常に戻っていった。

 

 

2025年11月 3日 (月)

盤上の向日葵(映画)

将棋の街、天童のホテルで、将棋の竜王戦が行われている。若き天才の壬生芳樹竜王に挑戦するのは、彗星のごとく現れた東大出の異色棋士上条桂助(坂口健太郎)。対戦成績は3勝3敗にもつれ込んだ。その会場に二人の刑事を乗り込んでくる。本作の最終の場面である。★5つ。

4か月前、埼玉県の山中で白骨死体が発見された。一緒に埋められていたの初代菊水月作の将棋の駒だった。ベテラン刑事石破(佐々木蔵之介)と、かつて棋士を目指しいた。新米の佐野巡査(高杉真宙)は、駒の持ち主の洗い出す。遺体とともに発見された名駒は初代菊水月が7組作っていた。二人の刑事は残りの6組の駒を追って、東奔西走する。

Photo_20251102173301 盤上の向日葵
2024年10月31日封切り
監督:熊澤尚人
原作:柚月裕子
配給:ソニーピクチャーズエンタテイメント/松竹

 

時間は巻き戻されて、桂助の少年時代が映し出される。桂助は幼くして母を亡くし、父親の虐待を受けて育った。向日葵は母の大好きな花だった。元教師の唐沢(小日向文世)が桂助の将棋の才能の気づき、将棋を教えるとともになにかと支援し、東京に出てプロを目指すように助言する。

東大に入学した桂助は将棋部に所属し、将棋道場で勝負に金を賭ける真剣師たちに出会った。桂助の前に運命の人となる元アマ名人の東名重慶(渡辺謙)が現れる。東明は桂介と出会った瞬間から彼の才能に気付いた。東名は桂助を連れ、山形から青森途へと旅打ちに出る。そこで桂助は対戦者同士が命を削る真剣勝負の将棋を目にすることになる。柄本明演じる地元の勝負師との一騎打ちのシーンは鬼気迫るものがある。

大学を卒業後、桂助は外資系の会社に5年間勤めた後に退職してソフトフェアの会社を立ち上げ、その会社を創業2年で 年商30億の会社にした。しかし父親が桂助に金をせびるようになり、次第にエスカレートしていく。桂助は父親に1千万円やるから付きまとうのは止めてくれと願い出るが、父親は念書を破って金の入ったバッグを持って逃げようとした。

一方、病的にやせ咳をし続ける東名が桂助の前に現れた。二人は将棋を指し、桂助は負けるたびに東名に十万円を払った。東名によって桂助の将棋の実力は伸びていった。東名が語る悲惨な生い立ちは、桂助の生い立ちと重なる部分が多分にあった。そして、東名の勧めで桂助はプロの棋士になる決意をした。

ここからネタバレ
桂助の父親のたかりは限度を超えてくる。東明は桂助のために父親を殺して、すでに自らの体の限界を感じていた東名は自決する。桂介は東名の亡骸を敬意をこめて初代菊水月と一緒に埋葬した。
 
ブログ:盤上の向日葵/盤上の向日葵/柚月裕子/中公文庫/2020年

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2025年11月 1日 (土)

世界秩序が変わるとき  新自由主義からのゲームチェンジ   齋藤ジン

著者は見た目は歌手のイルカにそっくりな外見はおいておくとして、経済政策分析のスペシャストである。
これから日本の経済が良くなっていくと、予測している。
2021年以降、著者は世界のプロの投資家に、「新自由主義な世界観に支えられて既存システムはその信認(コンフィデンス)を失った。根幹世界観へのコンフィデンスが崩れた以上、パラダイムシフトが発生する」と訴えきたという。日本は今、数十年に一度のチャンスを迎えている。そしてその結果、日本が勝ち組になる、という喜ばしい話である。
そう言われてみると、数年前から何となく、日本が良くなる予感なものを強く感じていた気がする。

Photo_20251031121501 世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ
齋藤ジン
文春新書
2024年12月

 

 


当初、話のスケール大きすぎて、あまり理解されなかったという。時間の経過とともに、パラダイムシフトが明らかになり、今ではマクロの投資判断の不可欠な、最重要要因の一つになっている。著者が指摘したように、日経平均株価は2023年の春頃から上昇基調にある。

東西冷戦後世界の秩序を支えてきたのが、新自由主義的な世界観である。本書の意味する新自由主義は、1930年代以降、世界システムの支配的な世界観となった「大きな政府」の挑戦として始まり、1991年のソ連崩壊を機に、新しく世界基準システムとして受け入れられるようになった「小さな政府」の価値観を指す。
政府の意思決定や役割を縮小し、市場原理、民権企業や個人の意思、判断、選択をより重要視するものである。たとえば、各国政府裁量が大きい通称政策の代わりに、ルールベースの貿易を推進するために、WTO(世界貿易機関)が作られたのは1995年である。それは新自由主義的な価値観を現実化するためのメカニズムであった。
ところが、新自由主義に対して、世界各地で反発が起きている。新自由主義の世界観は信認を失い、既存システムが大きく揺らぎ、機能しなくなっている。
そうした現象が病気の症状だとすれば、病根こそがそれまでの行動規範となってきた新自由主義価値観の崩落なのだという。

ここで重要なポイントは、既存システムを支えてきた世界観が変化するとき、新しい勝者や敗者が生まれる点であるという。実際、新自由主義へのパラダイムシフトが起きたとき、それを主導し、変化をうまく乗り切ったのは、カジノのオーナーであるアメリカだが、アメリカは日本に勝てないテーブルに座らせた。冷戦下の日本は「大きな政府」の時代のゲームで勝ちすぎたため、アメリカの戦略的競争のターゲットになった。
新自由主義の下で、日本はまさに最大の敗者になった。「失われた30年」で日本の地位は低下し続けた。
逆に、新自由主義台頭の恩恵を最も享受したのは中国である。世界の工場の地位を確立し、技術移転によって急速の成長を遂げている。新自由主義に変わる新たな世界観がこれから登場するとともに、再び勝者と敗者入れ替えが始まるという。

いずれにせよ、今この瞬間、私たちの目の前で、次の30年を規定するであろう、新たなカジノのルールが書かれようとしているという。そして同時に日本の社会、経済は「失われた30年」とデフレのノルム(状態)から解き放たれつつある。日本は既に変わり出したという。

[カバーの著者略歴を抜粋]
在ワシントンの投資コンサルティング会社共同経営者。1993年に渡米。ジョン・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院修士。投資コンサルティング業務を営む米国のG7グループを経て、2007年、オブザーバトリー・グループを米国で共同設立。ヘッジファンドを含むグローバルな機関投資家に対し、各国政府の経済政策分析にコンサルティングを提供。
本書は、NHK「ニュースウオッチ9」、「NHKスペシャル」、「おはよう日本」、テレ朝「大下容子ワイドスクランブル」、などのマスコミに取り上げられたと、帯に堂々と書かれている。そして、(投資家の)ソロスに10億ドル儲けさせた、ベンセント財務長官の盟友とある。

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