容疑者Xの献身 東野圭吾
2005年下半期直木賞受賞作。
天才的頭脳をもつ石神は高校の数学の教師。石神が足しげく通う弁当屋『べんてん亭』の夫婦の見立てによると、石神はアパートの隣に住む花岡晴子に気があるという。晴子は『べんてん亭』の店員である。
シングルマザーの晴子のもとに離婚した富樫慎二が復縁しようと訪ねきた。富樫はかつて晴子がホステスをしていたときの客だった。晴子と娘はしつこい富樫を絞殺してしまった。それを隣の石神がドアを叩いて何かあったかと尋ねた。
石神は母娘に役立つことができることに生き甲斐を見つけた。母娘の完璧なアリバイを工作して、シナリオどおりに行動し供述するよう促した。
容疑者Xの献身
東野圭吾
文春文庫
2008年8月
遺体は全裸で顔が潰され指は焼かれ爪は剥ぎ取られていた。被害者のジャンバー、セーター、ズボン、靴下、下着、それが一斗缶に入って燃やされていた。警察は江戸川区を中心に、ひとり暮らしで最近見かけなくなった人はいないか調べた。亀戸のレンタルルームから男性がいなくなくなっていたことわかり、宿帳から富樫慎二と判明した。
草薙と岸谷の二人の刑事は、晴子のアパートに向かった。殺された当日、母娘は映画を見てその後カラオケにいって歌ったという。アリバイは完璧だった。
郵便物から石神が帝都大学の出身と分かった。草薙も帝都大学出身だが、理数系にコンプレックスをもっている。草薙は岸川を連れて帝都大学理学部の湯川准教授に会いにいった。すると、奇しくも湯川は石神と同期だという。石神は100年の一人の天才と言われた男だ。柔道部に所属していてダルマとあだ名されていた。
湯川は一升瓶を携えて、盟友石神のアパートを訪れた。二人は朝まで飲んで旧交を温めた。
ホームレスの男を殺害した石神は、晴子母娘が殺人罪に問われないよう万全の細工を施して、江戸川署に自首した。緻密な偽装工作が事細かに明らかにされていく。
留置所で湯川が石上に面会しているとき、廊下にいた晴子は「あたしたちだけが幸せになるなんて、、、あたしも償います。罪を受けます」と叫んだ。
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