#真相お話しします 結城真一郎
惨者面談
片桐は、家庭教師派遣サービス会社でバイトをしている大学生。
訪問先の矢野家で母親の真理と息子の悠に会うが、何か様子がおかしい。悠がわざと「110」と答え、片桐は血の付いたスリッパに気づく。トイレには死体があって、真理のフリをしていたのは隣人の桂田恵子だった。彼女が誤って真理を殺害し、空き巣の少年を悠だと思い込んでいた。本当の悠は半年前に事故死していた。
ヤリモク
パパ活女子連続殺人事件の犯人は、「マッチングアプリ利用女子懲らしめ隊」を名乗る妻子持ちの剣持ケントである。娘の美雪がパパ活をしていることに悩み、若い女性を次々と殺害していた。美人局に遭遇したケントは笑いながら相手を殺害するも、娘が関わっていたことを知り錯乱して、指紋付きガムテープを残したことで逮捕される。
パンドラ
15年前の女児連続殺人事件で逮捕された犯人の宝蔵寺雄輔の裁判やり直しが報道されている。
結婚3年目で不妊を心配しはじめた矢先、娘の真夏を授かった。娘が2歳のとき夫である翼が精子提供をしようと決断する。精子希望者と会って、女性がこれから提供して欲しいとの望みに従う。そのあと女性とは会っていない。
そして歳月が流れて、翼の精子で生まれたという14歳の翔子から会いたいという連絡があった。母が離婚していて、離婚相手の名前は宝蔵寺雄輔。その男の子供の可能性があるから、遺伝子検査をしたいということだった。翔子の母親の血液型はO、翔子はB。私はB、だから検査は不要。
三角奸計
東京にいる桐山は大学時代の親友の転勤で関西に住む茂木と宇治原とリモート飲みで話していることになっている。茂木と宇治原の住んでいるマンション派真向かいだった。桐山は独身だ。
1組の男女の仲睦まじい写真で、思い出も、絆も、何もかも吹き飛んでしまったのだ。桐山マンションの前にレンタカーを止めた宇治原が仕組んだ巧妙な罠だった桐山の彼女ミナミが、実は宇治原の婚約者の有村ほの香だったと判明して、宇治原は桐山の部屋に潜んでいて婚約者の喉を一閃で切り裂く。
#拡散希望
過去の離島生活「ふるはウス☆デイズ」は、チョモ、砂鉄、ルーの両親らの「子育て観察ドキュメンタリー」ともいうべきものだった。親たちが監視カメラを仕掛けて盗撮し、お金目当てに勝手に配信していたコンテンツだった。
一方、ルーはカメラ目線をしていたことから、親とグルになり金銭を得ていたと見抜かれている。凛子の死は事故として処理されたが、鈴木と砂鉄は「親たちとルーが真実を隠した」と考えていた。
インカメラは向きを変え崖側に立たされた安西口紅(ルー)を映し出す。両手を縛り上げられている上に、隣に立つ砂鉄の一押しで凛子同じ運命を辿ることになるからだ。渡辺ちょもらんまが、ルーの仕組んだ凛子の殺害とルーのアリバイ作りを暴いていく。
「ここまでの推理が正しいと思う人は「高評価』を、間違っていると思う人は『低評価』を押してください。この配信が話題性を狙ったヤラセだと思うなら、それはそれで結構です。そういう人も『低評価』ボタンをどうぞ」
「5分後、僕を支持する声が多かったら鹿野城をここから突き落とします」
ここは島の最南端―5分以内に辿りつける者はいないだろう。家族も、島民も、警察も、視聴者も、ただ息を飲んで結末を見届けるしかないのだ。
さあ、選べ。これぞ、視聴参加型エンタメの完成形。
あなたはどっちだと思う? それとも怖くて押せやしない?
エッセイ『#真相をお話しします』
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