八面六臂の活躍 三宅香帆
『なぜ働いているとなぜ本を読め< なくなるのか』(集英社新書 2024年4月)、このタイトルは当たり前のことを言っているだけなのに、あれよあれよという間にベストセラーになってしまった。そのあと三宅夏帆は、『「好き」を言語化する技術』(ディスカヴァー携書 2024年7月)、『「話が面白い人」は何をどう読んでいるか』(新潮新書2025年9月)、『考察する若者たち』(PHP 新書 2025年)と立て続けに新書を出版した。それに加えて、2025年の大晦日にはNHK紅白歌合戦の審査員席に座り、司会に促されて感想を述べる芸能界入りをも予感させる動きを見せた。何せ美人で溌剌とした言動は魅了的である。出版業界に現れた新進の書き手であると同時に、若者の文化を牽引する文芸評論家だ。ネットで彼女の略歴をみると、京都大学人間・環境学研究科博士後期課程中退。リクルート社を経て独立し、主に文芸評論、社会批評などの分野で幅広く活動。 京都市立芸術大学非常勤講師も務めるとある。
『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』 (角川文庫2023年12月)は、すでに昨年の7月に購入していた。最近では、『文体のひみつ なぜあの人の文章はつい読んでしまうのか?』(2025年12 月 サンクチュアリ書)はすでに読んだ。筆者自身が文体オタクと宣言する、そもそも謎めいている文体を著者の言葉を借りれば、勝手に分析し、存分に語る。文体とはその人やその作品特有の書き方のことである。文体について新境地を開拓した画期的な内容である。
デビュー作がアマゾンで、【三宅香帆デビュー作!】と括られていて、『人生を狂わす名著50』(ライツ社2017年9月)は、有無を言わずアマゾンに注文した。その他、『ずっと幸せなら本なんて読まなかった: 人生の悩み・苦しみに効く名作33』 (幻冬舎新書 2024年9月)、『女の子の謎を解く』(笠間書院2022年11月)があり、これらも入手する。
本のタイトルに「ぶっちゃけ」が使われているように、執筆の姿勢は文学、それに付随することをざっくばらんに語ろうという姿勢だ。ということで、三宅香帆の本はすべて手に入れたことになる。ぼちぼち読んでいこうと思う。
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