教場 Requiem
『教場』は何度かテレビで放映されていて、ネットフリックスでも多くの配信がある。はじめて観る者にとって、鬱蒼とした森に分け入るようなものである。
木村拓哉演ずる風間公親は生徒に容赦のないハラスメントを浴びせる人物。風間教官の授業に反感を抱く生徒は少なからずいるだろう。その反感を退学の告知を漂わせて封じ込めるのが風間教官の流儀である。その風間教官に泣かされた生徒は枚挙にいとまがない。生徒に非がないわけではないけれど、風間教官は細部を蔑ろにしない。

【予告編】にリンク
2026年製作/149分/BPG12/日本
監督:中江功 脚本: 君塚良一
配給:東宝
劇場公開日:2026年2月20日
映画『教場 Requiem』ノベライズ
涌井学 原作:長岡弘樹 脚本:君塚良一


洞口亜早紀(大友花恋)が木下百葉(大原優乃)を陥れようとしている。真鍋辰貴(中山翔貴)と百葉は恋仲にあり、双方はゆくゆくは結婚したいと思っている。百葉は小児期ペニシリン・ショョックで生死の境を彷徨った過去がある。真鍋は扁桃腺炎でペニシリンの注射を打った。亜早紀は百葉がクリスマスにホテルデートするように画策するが、風間教官の外出禁令により亜早紀の計画は不発に終わる。百葉は風間教官から亜早紀の策略を知らされ、教官に助けられたことを知った。亜早紀は教場を辞める。


初沢紬(井桁弘恵)は長距離走の練習に余念がない。10Km走に出るつもりだ。風間教官に陸上を始めたきっかけを聞かれ妹と答えている。小さい頃駆けっこ散々妹に負けたから。初沢は10km走で優勝してしまう。
初沢の妹が隣の部屋の住人の嫌がらせで困っている。直接クレームを言いにきた隣人の中年女性と口論の間に、女性は階段を転落して死んでしまう。

学生は大学の解剖室で解剖の実習を見学することになっていた。解剖が始まると見学者は気分が悪くなって次々と退室していく。初沢は最後まで残って、遺体に妹がつけた傷がないか確認するのだった。昨日の事故で亡くなった遺体には、妹がつけた傷はなかった。
初沢は一度は退学処分を受けるが、復帰が認められて戻ってくる。
十崎波琉(森山未來)の妹の澄田紗羅(趣里)の行向がわからなくなった。部屋の形跡から)5何者かに拉致されたと思われた。集まっている警察官の6人に、風間教官から がスマホを持っていたと伝えられた。十崎と氏原が繋がっている可能性がある。警官たちは氏原のスマホから十崎とのやりとりを掴んだ。ターゲットは卒業式だ。
氏原が卒業式用のスライドショー作りをしている。スライドショーは同じところにで止まってしまう。風間教官に報告されて、スライドショーの資料は教官に託すことになった。
卒業式が始まった。23名の卒業生が椅子に座っている。校長の祝辞の後、風間教官が「私の仕事は、祝辞を読むことではない。生徒たちに最後の授業をさせもらいたい」と宣言した。スライドショーの射撃訓練の写真を拡大する。スマホを持った宇治原が写っている。式に紛れ込んだフードを被った不審な男は、十崎波琉を装った雇われた人物だった。
【ここからネタバレです】
壇上にいる風間教官の後方で3回爆発が起こる。風間教官は吹き飛んでメガネが外れてレンズにヒビが入る。スプリンラーから散水されるなか、ダイナマイトを体幹に巻きつけたかつての卒業生平井和道が 、4度目の爆発は致命的なことになると不適な笑いを浮かべながら叫ぶ。
同期の宮坂定を巻き込んで死のうして、警察学校を去っていったあの男だ。
爆弾は風間教官が予めスプリンクラーの水に仕込んでいた薬品のせいで爆発しないようになっていた。
麗らかな春の陽光が降り注ぐ中、改めて卒業式が行われる。風間教官は23人の卒業生にひとりひとりに声を掛け握手をするのだった。













