HELP/復讐島
HELP/復讐島
112分/PG12/アメリカ
原題:Send Help
配給:ディズニー
劇場公開日:2026年1月30日 ☆4
抜群に面白い。リンダの受けた侮辱の数々は、あだや軽々と流せない。たっぷりと、仕返ししなければならない。
コンサルタント会社の戦略チームで働くリンダ(レイチェル・マクアダムス)は、数字に強く、なによりも有能である。しかし、父親の会社を継いで新たに上司になったブラッドリー(ティラン・オブライエン)は、パワハラ気質で仕事はできるが不器用なリンダは目をつけられてしまう。リンダの手柄を平然と横取りし、ささいなミスを執拗に責め立て、時にはセクハラまがいの言動で彼女を侮辱する。リンダに約束されていた副社長の椅子は、ブラッドリーに反故にされてしまう。
「バンコクに同行して、見返してみろ」とたきつけられる。
ブラッドリーのプライベートジェットで上司たちとバンコクに出張中、飛行機事故でリンダとブラッドリーは無人島で二人きりになってしまう。
絶体絶命のピンチのなか、リンダはかつて趣味で身につけていたブッシュクラフト(サバイバル技術)の知識を駆使し、火を起こし、真水を確保し、食料を調達しながら、無人島に順応していく。
一方、足ケガして回復を待っているブラッドリーは、以前と変わらず鼻持ちならない上から目線で命令を繰り返している。
「忘れるな、ボスは俺はだ。俺のため働け!」と叫ぶブラッドリーに、リンダは「もうオフィスはないのよ。誰も助けに来ないのよ」と冷酷に告げる。
リンダははじめ甲斐甲斐しく彼を助けようとするが、しかし、傲慢さを捨てないブラッドリーの態度に彼女の中で何かが「プツン」と切れてしまい、「ここでは、私の命令が絶対よ」と宣言する。決定的な逆転劇である。彼女の心の奥底に溜まっていた復讐心が溢れ出す。
【ここからネタバレ】
ある日、救助ヘリの音が聞こえた瞬間、リンダは戸惑い表情の見せたのは、「救出されること」を、まだ早いと思っていたからだ。救助されることは「復讐劇の終わり」を意味する。復讐心は一度火がつくと止めるのが難しい。リンダはかつての加害者以上に冷酷なモンスターへと変貌していく。
映画のラストのシーンでは、救助されて文明社会に戻ったリンダは「英雄的なサバイバー」として称賛される。一方、ブラッドリーは、島での身体的・精神的なダメージにより、廃人のようになってしまう。
« 鍵のない夢を見る 辻村深月 | トップページ | ブログ移転 »
「ホラー」カテゴリの記事
- スティーヴン・キング(2026.03.12)
- HELP/復讐島(2026.02.09)
- 夜明けまでに誰かが ホーリー・ジャクソン(2025.09.05)
- 深夜勤務(ナイトシフト1) スティーヴン・キング(2020.05.20)
- アンダー・ザ・ドーム スティーヴン・キング(2020.04.24)


コメント