http://misyuramen.cocolog-nifty.com/tsundoku/2025/11/post-536584.html 人生はスラップスティック: 2026年4月

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2026年4月

2026年4月30日 (木)

ザ・ブライド!

小説『フランケンシュタイン』(Frankenstein)は、イギリスの小説家、メアリー・シェリーが1818年に匿名で出版したゴシック小説である。原題は『Frankenstein:or The Modern Prometheus(フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス)』。フランケンシュタインは同書の主人公であるスイス人科学者の姓である。
余談だが、『ザ・ブライド!』(2026年4月3日公開)で主演女優を務めたジェシー・バックリーが、同時期に日本で公開された『ハムネット』(2026年4月10日公開)でも主演女優を務めている。弾けた娘と実直な妻の役を事もなく演じ分けている。
ザブライドk

原題:The Bride!
製作国:アメリカ(2026年)
日本公開日:2026年4月3日
監督:マギー・ギレンホール
脚本:マギー・ギレンホール
上映時間:126分

ザブライド (1)

予告編】にリンク
1930年代のシカゴ。
自らを生み出した博士「フランケンシュタイン」の名を名乗る怪物は人々から忌み嫌れれ孤独の中で日々を送っていた。誰とも心を通わせることのできない人生に耐えきれなくなった彼は、ユーフォロニウス博士に、自分の伴侶を創ってほしいと懇願する。そこで、派手に遊び回り羽目を外して階段を転げ落ちて命を落とした若い女性の遺体を、フランケンシュタインと博士は、墓から掘り起こし花嫁「ブライド」としてよみがえらせた。ユーフォロニウス博士はそこはかとなくユーモラスな存在だ。

ザブライド2

やがて、ある出来事をきっかけに、フランケンシュタインとブライドは追われる身とる。2人の逃避行は、次第に人々や警察、そして社会までを巻き込みながら、やがて時代を揺るがす革命へと突き進んでいく。メアリー・シェリーが描いた怪物の物語は未完であり、メアリーは本当に描きたかったこと、語りたかったことをここから見せていくと宣言する。

ザブライド3

ブライドは生前の「アイダ」という名前を拒否し、フランケンシュタインが愛情を込めて与えた「ペネロペ」という名前すらも突き返す。男性の都合で作られた人形としての役割を拒絶し、彼女は自ら「ザ・ブライド」であることを選択するのだ。社会から疎外された怪物であることを受け入れ、腐った世界に中指を立てる彼女の姿は、痛快なまでにパンクである。ペネロペでも、アイダでもない。彼女が選んだのは、フランケンシュタインの同じ「怪物としての存在だった。

クラブや街では男たちがアイダをレイプしようと迫ってくるし、警官さえもアイダの身体を撫でまわしてくる。女性が性的に搾取され暴力に晒されてきたことが描かれる。アイダが「脳天直撃!」と男性警官に発砲したことで、女性たちが覚醒し、アイダに触発されて同じメイクをして暴れ回る。唇から頬にかけて広がるタトゥーののような黒いシミだ。アイダは決して男に屈しないキャラクターとしてマシンガンのように言葉を発して行動するが、マフィアに射殺される。

フランケンシュタインと花嫁は研究所でユーフォロニウス博士に再び蘇生される。生き返ったアイダは記憶を無くしていたこといいことに、フランケンシュタインは二人は婚約者だったと嘘をつき、外の世界に飛び出していく。だがアイダは男たちの性的な欲望がにさらされ、フランケンシュタインはアイダを守るために人を殺してしまう。そして彼らの逃避行が始まる。刑事と曰くありげな有能な女性助手に追われることになる。
ついに、ドライブインシアターでブライドに求婚したフランケンシュタインの頭に警官の弾丸が貫通したことで、ユーフォロニウス博士の元に戻ったアイダは彼を再び生き返らせるように懇願するが、そこには再び刑事や警官の手が伸びていた。そして銃弾で蜂の巣のされるが、ユーフォロニウス博士が再活性化の機械の電源を入れると、二人に復活のかすかな兆しが起こって映画は終わる。
なにしろ 二人は不死身なのだ。

2026年4月 8日 (水)

『俺たちのアナコンダ』

俺たちのアナコンダ1

『俺たちのアナコンダ』
2025年製作/99分/G/アメリカ
原題または英題:Anaconda
監督:トム・ゴーミガン
脚色:トム・ゴーミガン、ケビン・エッテン
原案:ハンス・バウアー、ジム・キャッシュ、ジャック・エップスJr
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
劇場公開日:2026年4月3日
星4.5

予告編】にリンク

俺たちのアナコンダ4

幼馴染みのダグ(ジャック・ブラック)とグリフ(ポール・ラッド)は少年時代から映画を愛してきた。なかでも一番お気に入りは『アナコンダ』(1997年)である。40代になった今、ダグは映画監督の夢を諦めて結婚式のカメラマンになり、グリフはハリウッドで俳優になったがなかなか売れなかった。
そんなある日、グリフは突如として映画『アナコンダ』の権利を手に入れたと語り、自分たちでリブート作品を撮影しようと提案する。その言葉を信じたダグは、友人を引き連れて低予算ながらもアマゾンで撮影を進めていたが、グリフが誤って主役のヘビを殺してしまう珍事が起こる。代役のヘビを探そうとジャングルの奥地へと足を踏み入れると、そこには想像をはるかに超える大蛇アナコンダが待ち受けていた。果たして、彼らはアナコンダから逃げ切り自作映画『アナコンダ』を完成させることができるのか。

俺たちのアナコンダ5

現地に到着した彼らは、蛇使いのサンティアゴと船を操る女性のアナと合流し、撮影を開始する。久しぶりに集まった仲間たちは、映画作りに没頭しかつての夢と友情を取り戻していく。
そんな中でアナの正体が違法採掘組織の一味あることがわかり、ジョアンは警察であることも明らかになり状況は混沌とする。加えてあろうことかグリフが映画の権利を実際には持っていなかったことが判明し、仲間たちの信頼関係は崩壊寸前に追い込まれる。

俺たちのアナコンダ3

巨大アナコンダの襲撃によって人間たちが次々と危機に見舞われるなか、ダグがアナコンダに飲み込まれるが、どういう訳か奇跡的に生還する。彼らは撮影用に用意した爆破シーンを演出する装置を使って、アナコンダをおびき寄せて爆破しようとする。作戦はまんまと成功して巨大アナコンダは木っ端微塵に爆破される。完成させた映画は映画祭で上映されるものの、無許可だったため正式公開は認められなかった。
それでも作品の評価は上々で、新たな映画制作の機会が与えられ、ダグは再び監督としての道を歩み出すことになった。

ジャック・ブラックとポール・ラッドという、コメディ界のスターが共演していることや、アイス・キューブとジェニファー・ロペスがカメオ出演することでも話題になっている。
突き抜けて馬鹿馬鹿しい風味の作品で、撮影用のアナコンダを誤って殺してしまう場面や、傷口におしっこをかける場面のすったもんだや、ダグが一度は死んだかのように見えてから息を吹き返しそれの続くタグが猪を担いで仲間たちと逃げる場面などは、えんえんと爆笑が続く。くれぐれも出来のいい抱腹絶倒の傑作コメディだ。

 

2026年4月 5日 (日)

鬼の花嫁

登場人物に役柄を正確に把握するのにほとほと苦労した。
ストーリーは、愛憎渦巻く恋愛ものであり、魔術を操るエスパーが活躍するファンタジーである。

原作はクレハによる同名小説(スターツ出版文庫)。あやかしと人間が共存する世界。優れた容姿と能力で人々を魅了するあやかしたちは、時に人間の中から花嫁を選ぶ。あやかしにとって花嫁の存在は唯一無二。一度見初めたら、生涯その花嫁だけに愛を捧げる。特にあやかしの中でも最も強く美しい “鬼”の花嫁に選ばれることは、最高の名誉と言えた。妖狐の花嫁である妹と比較され、家族から愛されず虐げられてきた柚子(吉川愛)が出会ったのは、あやかしの頂点に立つ“鬼”だった。

鬼の花嫁
2026年製作/122分/G/日本
配給:松竹
劇場公開日:2026年3月27日
監督:池田千尋
オフィシャルサイト
評価:3

鬼の花嫁ポスター

鬼の一族の次期当主・玲夜(永瀬廉)に花嫁として見出された柚子。突然の事態に戸惑いながらも、徐々に玲夜の不器用だけど優しいところや誠実な姿に惹かれていき、玲夜もまた、生まれながらに一族の行末を背負い、一人抱えてきた重責と孤独が柚子によって癒されていく。互いに居場所を見つけ、愛を確信していく2人。しかし、柚子が“鬼の花嫁”になったことを面白く思わない妹の花梨(片岡凜)が、婚約者の妖狐・瑶太(伊藤健太郎)と一緒に2人を引き離そうと画策する。柚子は玲夜の花嫁として自分がふさわしいのか、そして玲夜は柚子が急激にあやかしの世界に巻き込まれてしまうことが本当に幸せなのか、不安を覚える。そんな中、玲夜の花嫁として柚子がお披露目となる舞踏会に瑶太と花梨が現れ…果たして運命に導かれた2人は、真実の愛を掴むことができるのか。(イオンシネマ Introducsionより転載)

鬼の花嫁1

あやかしと人間とが共存する世界。優れた容姿と能力で人々を魅了しるあやかしたちは、ときに人間の中から花嫁を選ぶ。あやかしたちにとって花嫁の存在は唯一無二。家族から愛されず虐げられてきた柚子(吉川愛)が出会ったのは、あやかしの頂点に立つ鬼だった。鬼の一族の次期当主・玲夜(永瀬廉)のよって見出された柚子。突然の事態に戸惑いながらも、この出会いをきっかけに二人の運命は大きく動き出していく。果たして二人は真実の愛を掴むことはできるのか。(チラシの記述より)

登場人物たちは、複雑な相関関係で結ばれている。物語の中心にいるのは、鬼の一族の次期当主・鬼龍院玲夜と、彼に花嫁として見初められた東雲柚子の二人でである。一度見そめたら、生涯はその花嫁に愛を捧げる。

柚子の妹・東雲花梨(片岡凜)は妖狐の狐月瑶太(伊藤健太郎)の花嫁であり、東雲家はあやかしの世界と深い繋がりを持つ家系である。花梨が家族の期待を一身に受ける一方、柚子は常に比較される存在として苦しんできた。この姉妹の対比が物語の軸となっている。

玲夜の周囲では、秘書の荒鬼高道(兵頭功海)が忠実な補佐役として寄り添い、元婚者者の鬼山桜子(白彩奈)が柚子との関係に波紋を投げかける。桜子は玲夜への想いを断ち切れずにいて、柚子との三角関係が物語に緊張感をもたらしている。

あやかしの勢力図としては、鬼の一族、妖狐を率いる狐雪撫子(尾野真千子)、烏天狗の当主・烏水(嶋田久作)という三大勢力が存在する。それぞれの思惑が複雑に絡み合い、玲夜と柚子の恋路にも大きな影響を及ぼしていく。猫又の猫田東吉(谷原七音)はコミカルな存在として物語に彩りを加え、柚子の親友・透子(田辺桃子)は人間側の視点を代表するキャラクターとして役割を果たす。

『鬼の花嫁』キャスト・サブキャスト
鬼山桜子(白本彩奈)は、玲夜の元婚約者という役どころである。桜子は鬼の一族の名家に生まれ、幼い頃から玲夜の花嫁になることを約束されていたが、柚子の出現によりその立場が揺らぐ。

透子(田辺桃子)は、柚子の大学の親友である。あやかしの世界とは無縁の一般人であるが、柚子の変化を誰よりも早く察知し、親身になって寄り添う。透子の存在は、あやかしに囲まれた柚子にとって唯一の心のよりどころとなっている。

狐雪撫子(尾野真千子)は、妖狐の一族を束ねる当主である。花梨の花嫁相手である瑶太の母であり、あやかしの政治的な駆け引きにおいて重要な存在として物語に深みを与えている。妖狐の当主としての凄みと、息子を想う母としての温かさの二面性が見どころである。

 

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