http://misyuramen.cocolog-nifty.com/tsundoku/2025/11/post-536584.html FUJIKO: 人生はスラップスティック

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2026年6月 9日 (火)

FUJIKO

映画『FUJIKO』は、2026年5月、本品はイタリアで開催された第28回ウディネ・ファーイースト映画祭において、最高賞の「ゴールデン・マルベリー賞」と「ブラック・ドラゴン・特別観客賞」の2冠を達成した。上映後は5分間にわたるスタンディングオベーションが巻き起こったという。

FUJIKOtop

富士子役に抜擢されたのは、『茜色に焼かれる』で第46回報知映画賞最優秀新人賞・第43回ヨコハマ映画祭最優秀助演女優賞を受賞した片山友希。本作が長編映画の初単独主演という、キャリアの大きな転換点となる作品である。本作は木村太一監督が自身の「母の人生」と真正面から向き合って生まれた作品だ。MEGUMIが企画・プロデュースを担当している。

FUJIKO頬杖

静岡を舞台に、激動の時代を生きる女性が自らの生き方を模索し、困難を乗り越えながらも力強く歩んでいく姿を描いたヒューマン・ドラマ。1976年、激しい嵐により停電した病院で、富士子は娘の麻理を出産する。しかし母になった喜びもつかの間、夫の実家から理不尽な仕打ちを受け続け、まだ赤ん坊の麻理を姑(YOU)と義姉に奪われてしまう。実母・千代(岸本加世子)の力を借りてどうにか麻理を取り戻した富士子は、周囲の反対を押し切ってシングルマザーとして麻理を育てることを決意する。時代の波にもまれながらも社会に負けず自由を求め、周囲に支えられつつ必死に生き抜いていく。しかしその先に待っていたのは、彼女が憧れていたロックンロールのような波乱万丈な人生だ。

Fujiko談判
FUJIKOユー

FUJIKO 公開日:2026年6月5日
監督:木村太一
脚本:我人祥太、國吉咲貴
企画・プロデュース:MEGUMI
配給:Atemo
上映時間:95分

世間にはまだ古い価値観と社会規範が色濃く残る時代。両親に頼れない彼女は子供を預けられず、なかなか仕事が見つからない。そんな彼女の様子を、父の友人・大石(イッセー尾形)が静かに見守っていた。

「Japan as No.1」と謳われた高度成長から安定成長期への過渡期——日本中が浮き立つ一方、女性が自立して生きることには依然として大きな壁があった時代である。社会全体の価値観や家制度の重圧に真っ向から抗いながら、自らの人生を自らの手で切り拓こうとする富士子の姿は、令和を生きる私たちにも深く響く普遍的なメッセージを持っている。

FUJIKO勧誘

奈倉(MEGUMI)が経営する喫茶店廉バー「フォレスト」で働く富士子が、儲かる仕事と紹介されたのは、賭場の中居の仕事である。花札が行われる鉄火場で、客はもっぱら焼きそばを頬張る。その焼きそば作りにひたすらプライパンをあおり続ける。気前よくくれるがチップが懐に入るのだ。そんなある日に、賭場は警察に踏み込まれて、富士子も御用となって、留置所に収監される。

marimari

富士子は生命保険会社の勤め、保険契約数のダントツトップの座に輝く。落雷が激しい嵐の日、会社員(リリー・フランキー)から契約を取り付けてしまう。
何しろ富士子はへこたれない。ひたすら猪突猛進だ。娘の麻理が3歳になった頃、保険会社の同僚から結婚を申し込まれるのだった。

撮影監督を、King Gnuやmillennium paradeなど数々のアーティストの写真やMVを手がけるほか、広告、ファッションムービー、映画と多岐に渡って撮影を行なう川上智之が担当、エディターを「SHOGUN 将軍」でエミー賞を受賞した三宅愛架が務めた。さらに、劇中曲には、常田大希(King Gnu)や、ポパルダウド明(幾何学模様)など、多彩なアーティストらが制作に参加しており、作品世界を彩るロック性を内包した音楽にも注目だ。

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