小朝と蝶華楼桃花を聴く
5月からテレビのCMで何回も流れていた蝶華楼桃花の落語を聴こうとチケットを購入した。それとは別に6月はじめから春風亭小朝の独演会が告知されていることに気づいた。日時は、蝶華楼が7月11日(土)小朝が6月13日(土)で、蝶華楼ははるかに早く告知されていたが、小朝がするすると前に出てきたような形になった。蝶華楼の独演会のCMは7月になっても流れていた。チケットの売れ行きが芳しくないと思った。
りゅうとぴあ新潟市民芸術部文化会館の小朝の独演会は満員であった。客の年齢は中年以降で、男女比はほぼ同じと思われた。和服をめした婦人たちが目についた。「三下りさわぎ」の出囃子が流れ緞帳が上がると、舞台の中央に小朝が座っていた。演目は「死神」である。主人公が呪文を唱えると病気が治り、その不思議な力でがぽがぽ金を稼いで、放蕩の挙句、人間のクズになり果てた男の話である。小朝のとんがった金髪の髪型を目にすると、離婚騒動で蛯名泰葉が小朝に浴びせた「金髪豚野郎」のフレーズを思い出した。
余計な心配をよそに能楽堂の蝶華楼の独演会も満員だった。小朝のときに比べ客の歳が若そうだった。男女比は4対1、和服の女性は数えるほどしかいなかった。出囃子は小朝が蝶華楼のために作曲したという「仙桃」である。会場の左手から羽織袴を身につけた蝶華楼が、さっそうと歩いて登場した。1席目の「ピーチボーイ(桃太郎)」は小学生と父親のやり取りである。2席目の「鼓ヶ滝」は、西行の詠んだ歌が翁と媼とその孫娘に添削される話である。
ここで仲入りなりホワイエに出てミネラルウォタ―を購入した。最後の「転宅」は豪商の邸宅に忍び込んだ泥棒の話である。パンフレットによると、蝶華楼は2023年3月に真打に昇進にて、今年で落語家生活が20年になるという。蝶華楼は可憐で快活で何しろ花がある。ちなみに、料金は小朝が4000円、桃花楼が3800円であった。妥当なところだと思った。
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