パンダより恋が苦手な私たち1 瀬那和章
無気力編集者・柴田一葉を主人公に、イケメンで超変人の准教授・椎堂司、一葉が憧れる元売れっ子モデル・アリアの3人を主軸にした連作短編のラブコメお仕事小説。
柴田一葉は雑誌の編集者になって3年、女性向けカルチャー雑誌で、嫌々ながらも恋愛コラムを書くことになった。
雑紙『リクラ』に、一葉の「SNSと連動した読者参加型の恋愛コラム」が掲載されることになった。一番支持を集めた恋愛相談をテーマにして、著名人が恋愛コラムを書くというもの。書き手の灰沢アリアは元ゴシップクイーン。灰沢に「あんたが書けよ」と言われて、上司に伝えると、そのまま「あんた書けよ」と言われた。
一葉は北陵大学の研究室に来ている。椎堂准教授は人間でなくユキヒョウを研究している。恋愛のヒントをもらうためとはいえ、場違いなところに来てしまったと思った。
パンダより恋が苦手な私たち1
瀬那和章
講談社文庫
2023月11月
(日本テレビ系ドラマ2026年1月10日スタート土曜夜9時の原作)
私ごとでは、一葉は5年間同棲していた男から別れ話を出された。結婚するものだとで思っていた相手から一方的に別れを切り出され、僕が悪いんだと言うが、収まりがつかない。
一葉のコラムを先輩が読み終えて、「ああ面白いわー、あんた才能がある」と言った。
アリアにもコラムの承諾がとれた。それなのに、アリアに呼び出されてアンケートの内容に文句を言われた。マネジャーがアリアに無断でOK出したとわかった。やっと1本書いただけ。あと9本続けられるだろうか。
一様の憧れのアリアが仕事を断って落ち込んでいた。そんな時、雑誌社からアリアにコラム執筆の依頼がきた。コラムは私が書いているが、私のコラムの出来をみて、アリアがやる気になった。女王様キャラのアリアが実は動物好きだった。アリアは一葉が降参すると思って無理難題を押し付けたという。それをこなした。これからも宜しく頼むと言われた。
イケメンの椎堂先生は動物の求愛の過程を研究している。野生のツキノワグマの求愛に入ったと友人から連絡があったのだが、タロウがリーシーにのしかかっていた。椎堂先生はのしかかかる前の求愛行動を観察したいのだ。それで失敗だと落ち込んでいる。
くまさん焼きを一緒に食べて慰めた。そこで、一葉は胸の高まりを覚えた。椎堂先生に恋をしたのだろうか。
椎堂先生と池袋サンシャイン水族館にている。アリアと椎堂先生かつてが付き合っていたなんてショッキングな話だ。
一葉の恋愛コラム「恋は野生に学べ」は、めでたく10回の最終回を迎えている。
大手出版社の週刊誌記事に、「灰野アリアのカンバックまでの軌跡」という記事が載っていた。アリアは乳がんで乳房全摘の手術を受けていた。
東京デザイナーショーに出演したアリアは好評を博した。私が書いた特集記事「なりたかった私、今の私」は大きな反響があった。編集の発案で、見開き8ページにインターヴュー記事を掲載した。アリアは、かつて夢を持てなかった。モデルを人生だと思うようになるまでの経緯、乳ガンで克服して東京DCの戻ってくるまでの葛藤を赤裸々に語ってくれた。アリアの言葉は、強気で堂々としていた。
コラム『野生に学べ』はそれなりに好評で書籍化が決まった。










